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在日コリアン四世代の 苦闘の歴史にイッキ見。

Hanako.tokyo / 2022年8月22日 12時0分

在日コリアン四世代の 苦闘の歴史にイッキ見。

疲れた心と体に染み込む、ナイトキャップ(寝酒)代わりのエンタメをヒコロヒーが紹介。第3回は、オバマ元米大統領も絶賛の韓国系アメリカ人作家ミン・ジン・リーの長編小説を実写化した、Apple TV+のオリジナルドラマ『Pachinko パチンコ』。

昨年たまたま立ち寄った書店で原作に出会った。興味をそそるタイトルもだが、それ以上に帯に書かれた壮絶なあらすじにビビッときたのだ。「夫ではない男の子供を宿し、彼女は日本に渡ってきた」。どうやら四世代にわたる在日コリアン一家の物語で、移民が受ける差別等の問題も描かれているよう。気になって読み始めたら、引き込まれ上下巻を読了。期待していたドラマ版もイッキ見してしまった(シーズン2はよ)。

1931年、祖国である朝鮮を離れた主人公のソンジャがやってきたのは大阪だった。私も大阪に長く住んでいて、まわりに〝在日〞や移民の友達はたくさんいた。当時は友達が差別を受けていると感じたことはなかったが、私が気づかないでいられたのはマジョリティ側の人間だったからなんだろう。差別や偏見はきっと今も存在しているし、無自覚でいられたあの頃の自分を恥じたくもなる。

一方で、苦難に遭っても尊厳を失わないソンジャの姿からは、人間の力強さを感じた。勇ましく人生を切り拓いていく様には、誰もが勇気をもらえることだろう。

最近は大久保界隈に飲みに行くこともあり、移民の方とすれ違うことも多い。物語は続いていて、今もこの国にはたくさんの〝ソンジャ〞が暮らしているのだ。そのことを忘れないようにしたい。

text : Daisuke Watanuki

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