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“威圧的言動”の長谷川岳・参院議員が支援者ら約1000人に謝罪、自治体トップに“温度差”…前日“祝電問題”も公表の知事は姿見せず、札幌市長「威圧的部分さえ改善なら、北海道のために頑張ってる」函館市長「私や私の職員には、全くない」

北海道放送 / 2024年4月22日 10時26分

国政報告会で謝罪後、取材対応する長谷川氏(20日午後、札幌市中央区)

自治体の職員などへの“威圧的言動”が問題になる中、20日に札幌市で開催した国政報告会で、支援者らに謝罪した長谷川岳・参議院議員…北海道の鈴木知事は姿を見せず、自治体のトップの間で、対応が分かれました。

札幌市中央区のホテルで開かれた長谷川氏の国政報告会…支援者の他、札幌市の秋元市長や函館市の大泉市長など、多くの自治体関係者も出席し、1000人規模の会場が満員となりました。

報告会の冒頭、長谷川氏は“威圧的言動”の指摘について「やはり、どこかで自分の『ありがとうございます』『失礼します』という謙虚な気持ちが欠落していたのではないか、私自身、今回の録音や映像を自分で聞いて、そのように強く反省している」支援者らに謝罪しました。

報告会終了後には、記者の囲み取材に応じ、前日、北海道が公表した国会人事の際の長谷川氏に対する祝電の組織的な取りまとめについては「まったく知らない話だった」と話しました。

さらに、長谷川氏だけにそうした祝電が送られた背景として、北海道が「幹部職員が長谷川氏に萎縮していたため」と説明したことに対しては「強く言うということは、よくあったと思います。ですから、それをどう受け止めるかということで言うと、受け取られる側がそう感じたなら、大変申し訳ないというふうに思います」と、あらためて謝罪。

これに対し、祝電問題公表の当日、定例会見で「(祝電を)送らなければいけないんじゃないかとか、そういった思いに至るやり方でやっているわけですから、これは適切じゃないと。我々自体があらためるべきは、あらためる。そして、長谷川議員もあらためていただきたい」と述べていた鈴木知事は姿を見せず。

北海道によりますと、この日、公務はなく、もともと出席予定がなかったのか、出席を取り止めたのかは、わからないということです。

一方、音声データなどで、職員に対する名指しの激しい叱責などが明らかになっている札幌市…ある幹部は「GX(グリーントランスフォーメーション)や丘珠空港などの市の政策に対して、他に誰が一生懸命、力を入れてくれるかというと、長谷川議員の他にはいない」と当選3回の手腕を擁護の声も聞かれます。

報告会に出席した札幌市の秋元市長は、この日「少し威圧的な部分さえ改善していただければ、やられていることは、本当に北海道のために頑張ってもらっていると思いますし、我々もそういう前提で対応していきます」と一定の理解をしましました。

また、函館市の大泉市長は「私もそうですし、私の(函館市の)職員には、全くそういう威圧的な言動とかはありません」とした上で、自らの目玉政策である新幹線の函館市乗り入れへの支援について問われると「長谷川先生に限らず、さまざまな先生にご支援、ご指導をいただいております」と話しました。

こうした声を受けて、長谷川氏は「今後は、懸命に地域の活動をくり返しながら、信頼回復に努めたい」としていました。

◆国の予算成立時の北海道の対応

・「計画推進課」が各部署に御礼連絡するよう、何度もメール
・部長職は上空の機内でも、Wi‐Fiが使える場合は成立時に即
・Wi‐Fiが使えない場合は、空港到着時に即
・補正予算の成立時、政府予算案の閣議決定時も

◆副知事含む北海道幹部4人の出張

・昨年度で62回、費用は約518万円
・長谷川氏だけに会うためは15回、約110万円
・会議に出席するよう言われて行っても、本人不在ケースあり
・前日の夕方「明日の午前9時に来るように」の急な指示も
・今後、課長級以上の700~800人も調査

◆ある自治体職員の証言

・役職につくと、必ず東京都まで出向いて直接挨拶の“面通し”習慣化
・東京都まで出向いても、1分も会わずに「今日は、いい」の対応も
・いわゆる“出禁”になった職員は、少なくても5人
・すべて長谷川氏のペースでなければ、物事が進まない
・自治体のトップ、幹部は、これまで“黙認”

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