「担当している相手から押し倒された」生活保護めぐり、市の女性職員に何度も…けがの職員が自ら通報、51歳の受給中の男「やったことは間違いないが、１回しか倒していない」

51歳の男を逮捕、調べをすすめている苫小牧警察署

９日午前、北海道苫小牧市の店舗の駐車場で、生活保護担当の市の女性職員に何度も体当たりするなどし、けがをさせたとして、51歳の男が逮捕されました。

公務執行妨害、傷害の疑いで逮捕されたのは、苫小牧市日吉町に住む51歳の無職の男です。
この男は９日午前11時半ごろ、自宅近くの駐車場で、市の50代の女性職員に対し、何度も体当たりして転倒させ、業務を妨げた上、肘や膝に擦り傷などを負わせた疑いが持たれています。
警察によりますと、男は生活保護を受給していて、女性職員は男の担当でした。
女性職員は業務で男の自宅を訪ねましたが、不在だったため、近くを探したところ、現場の駐車場で発見。
そこで生活保護をめぐる話をするうちにトラブルになると、男が腹を立て、犯行に及んだとみられています。

女性職員が「担当している相手から押し倒された」と通報、警察官が駆け付けた際、男は立ち去っていましたが、調べをすすめ、事件発生から９時間半ほどの同日夜、逮捕しました。
取り調べに対し、51歳の無職の男は「やったことは間違いないが、１回しか倒していない」などと話しているということです。
警察は、引き続きトラブルの原因などを詳しく調べています。