松本幸四郎、暑さに負けない熱演を約束「熱い舞台が歌舞伎座にあります」京極夏彦氏と「狐花」で強力タッグ

「八月納涼歌舞伎」劇場前イベントを行った（前列左から）中村七之助、松本幸四郎、中村勘九郎、中村長三郎、（後列左から）中村米吉、大谷廣太郎、中村福之助

　歌舞伎俳優の松本幸四郎が４日、初日を迎えた東京・歌舞伎座「八月納涼歌舞伎」（２５日・千秋楽）の劇場前イベントに浴衣姿で出席した。

　第１部開演前の午前９時４５分。訪れた観客に「みなさん暑いですか？」と呼びかけ「この暑さより、もっと熱い舞台が歌舞伎座にあります。毎日、すべてを出し切ってまいります」とアピールした。幸四郎は第１部「鵜の殿様」の太郎冠者、第２部「梅雨小袖昔八丈　髪結新三」の弥太五郎源七、第３部「狐花」の中禪寺洲齋を演じる。

　「狐花」はミステリー界の巨匠、京極夏彦氏が初めて歌舞伎を書き下ろす謎解き物語。幸四郎が演じる中禪寺洲齋は「百鬼夜行」シリーズなどでおなじみの京極堂こと中禅寺秋彦の曽祖父にあたる人物だ。