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丸山桂里奈、なでしこ8強敗退に「爆発的なスーパーサブがいなかった」「紗希はまだまだ続けてほしい」

スポーツ報知 / 2024年8月4日 16時15分

◆パリ五輪 第9日 ▽サッカー女子準々決勝 日本0―1米国(3日・パルク・デ・プランス競技場)

 サッカー女子代表「なでしこジャパン」は準々決勝で米国に0―1で敗れ、ベスト8で敗退した。0―0の延長前半アディショナルタイム2分、米国代表FWトリニティ・ロッドマンに先制点許して完封負け。元なでしこジャパンFWで2011年ドイツW杯優勝、五輪3大会出場などを経験したタレントの丸山桂里奈(41)が、池田ジャパンの戦いを総括した。

 * * * * *

 日本と米国はどちらも攻め手がほとんどなかった。決定的だったのはロッドマンのゴールくらい。あの場面で絶対にGKが取れないコースにシュートを打つことがすごい。米国は組織的に攻めてきたりもなく、かつてのワンバックやモーガンのような選手もいない。だけど、局面のプレーはうまい。最後は勝ち方を知ってる感じがした。技術的には日本の方がうまいし、チャンスも入りそうだった。本当に勝てたと思うし、こういうチャンスはあまりないから少しもったいないし、悔しいです。

 日本がシュートにいけない場面が多かったのは、距離感が良くなかった。長谷川(唯)が持った時に誰も周りにいない。例えば、後半に藤野(あおば)が長谷川にパスを出した後に止まってた。1人が動けばそこが空いて、別の選手が入ってきたりできるけど、例えば右と左の選手が入れ替わったりしない。調子がいい時は選手の距離感が近くて、ミスして取られてもすぐプレッシャーにいけるけど、距離感が良くない。米国のDFがボールを回すのそこまでうまくないから、思い切ってライン上げて前から取りにいけばよかったとも思う。

 遠藤純や(今大会で負傷した)清水梨紗らケガ人が出た中でもかなり粘った印象がある。米国戦は谷川(萌々子)が出なかったけど、彼女がいたから1次リーグを突破できたと思うので、出ていたら結果は違った。勝ちきるのはすごく難しいと思った。今大会、途中から出てくるスーパーサブがいなかった。ケガ人が多いことも影響したと思う。途中出場で爆発的なプレーができる選手がなかなかいないなと思った。

 米国は世代交代している中で、今までの怖さがなかった。前半から前に全然攻めてこなくて、後半もあまりなかった。全員、後ろにパスを下げる。今までの米国は前を向いたらドリブルで仕掛けたり、裏にボールを蹴ってきたり強さがあったけど、今回は強さが全然なかった。日本はここで勝ってたら違ったなと思った。五輪はメダル取る、取らないとでは全然違う。(熊谷)紗希は分かると思うけど、メダルを取った経験がある選手も少ないから、その重さや大きさ、ちょっとしたレベルの差が大きい。

 8強で敗れたけど、1次リーグで敗退する可能性もあった中、ブラジル戦で谷川が入って勝てたのはチーム力があった。若い選手が多いチームが、大舞台で敗戦の悔しさを知れた。負けから学ぶことは多いし、悔しい経験が多いほど成長できる伸びしろが多い。WEリーグでも良い選手は多い。他の選手がもっとなでしこジャパンに入りたいと思える大会だったと思う。

 紗希はすごいチームを引っ張っていた。全部を出し切ろうという気持ちを感じた。沢(穂希)さんが「苦しい時は私の背中を見て」と言ってたのと似てて、自分のプレーで選手たちが得るものがあればいいという気持ちでプレーしてたのではと思う。若い時にW杯で優勝して、ロンドン五輪で銀メダルを取って、そこから成績が出なくなった歴史を知ってるから、彼女の統率力はすごい。イワシ(岩清水梓)もそうだったけど、ガッツもあってキャプテンシーと頭もいい選手はなかなかいない。五輪は4年に一度で、これだけ頑張った中で一瞬で負けて、次は4年後って本当に大変だと思う。でも、紗希はまだまだできるだろうし、私は続けてほしいと思う。

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