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レスリング・文田健一郎、報奨金3000万円ゲットも厳しい妻の管理「ガチャガチャを回しても…」ミキハウス内定式で後輩へエール

スポーツ報知 / 2024年10月1日 21時59分

内定者と記念撮影に収まる文田(前方中央右、カメラ・森口 登生)

 子ども服大手「ミキハウス」の内定式が1日、大阪市内のホテルで行われ、同社競技部に所属するレスリングの文田健一郎が25年度入社内定者21名へ向けてエールを送った。

 今夏のパリ五輪では、レスリング男子グレコローマンスタイル60キロ級で日本勢40年ぶりに金メダルを獲得。登壇し、栄光にたどり着くまでの歩みから得た“金言”を内定者へ授けた。

 東京五輪が開催予定だった20年には新型コロナウイルスが世界的に流行し、五輪代表選手として1年の延期を味わった。「五輪内定者として過ごした(延期の)1年は今までの人生の中で1番つらかった。指導者ともぶつかったり、レスリングをやめたい、代表を辞退したいと思ったこともあった」。その1年を乗り越えて迎えた本大会でつかんだのは銀メダル。「今までやってきたことを全て否定したくなるような経験だった」と当時を思い浮かべる一方、「悔しさを悔しい気持ちで終わらせないようにパリに臨んだ。今までの経験したその全ての要因が力を貸してくれた」と、今回の優勝につなげた。「今取り組んでいることが『好きだ』という気持ちがあれば、つらい経験を避けたり、なかったことにはできないけれど、その経験があったから今があるといえる日が絶対に来ると思っている」と激励メッセージを届けた。

 内定式を終えた文田は「緊張して言いたいことがぐちゃぐちゃになってしまった」と苦笑い。それでも「本気で目指したことがかなわない経験をしてやめてしまうのではなくて、次はかなえることにつなげる」と、伝えたかったことの真意を説明した。

 9月に行われたミキハウススポーツクラブの表彰式では、同社から報奨金3000万円が贈られた。使い道についての質問には「すごい額なので妻もびっくりしていたのですが、僕よりも冷静で、全てお任せしているので。お小遣いも変わらず…(笑い)ガチャガチャを回しに行っても『いいの?そんなに回して』と止められます」と冗談を交え、笑いを誘った。

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