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【巨人】因縁の地で悪夢吹き飛ばす猛打…担当記者が選んだ門脇誠のベストゲーム

スポーツ報知 / 2024年10月15日 16時0分

7回1死満塁、左前適時打を放った門脇誠(カメラ・上村 尚平)2024年9月10日撮影=マツダスタジアム 

 巨人が4年ぶり48度目(1リーグ9度含む)のリーグ優勝を達成し、球団創設90周年の節目を飾った。担当記者が選んだ各選手のベストゲームを深掘りする。

 ◆9月10日 広島1―6巨人(マツダ)

 [勝]菅野14勝2敗 [敗]森下10勝7敗

 [本]坂本6号(森下・1回)

 4か月前とは違う姿があった。門脇誠内野手は森下の低めに沈むチェンジアップを左中間へ運んだ。1点リードの6回2死一、二塁から2点二塁打。「どうしても追加点が欲しかったので、甘い球は食らいついていこうと決めて打席に入りました」。7回1死満塁でも左前へタイムリーを放つなど、広島との天王山で3安打3打点と輝きを放った。

 2年目の今季は背番号5を与えられ、レギュラーに指名されて開幕。だが、知らず知らずのうちに守りに入り、攻守で精彩を欠いた。「自分ですごく苦しんでいる感じがした」。5月17日の広島戦(マツダ)で2失策。打撃も20打席無安打となり、翌18日に今季初めてスタメンを外れた。

 その因縁の地では4か月ぶりとなる先発。しびれる首位攻防戦で躍動し、Vへの道筋を作った。「邪念を消して、ワンプレーに集中する気持ちでいきました」。苦しみ抜いてきた男が、一皮むけた瞬間だった。

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