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中村米吉「得たものを、その先にどう生かせるかが一番肝心」…「時姫」で女形3大役“三姫”制覇へ

スポーツ報知 / 2024年10月13日 11時0分

「藤娘」も楽しみな中村米吉(C)松竹

 若手女形で勢いに乗る中村米吉(31)は、11月の東京・明治座「花形歌舞伎」(2~26日)に座頭の中村勘九郎(42)・七之助(41)とともに出演。夜の部「鎌倉三代記」で時姫に挑戦し、女形の大役の三姫を“制覇”する。

 「三姫の中でも、この時姫が一番能動的で自分の意志で行動していく。内面の揺れ動きが大事だと思います」と役を見つめる。これまで中村屋との共演はあまりなかっただけに「この機会を大事にしたい」とも話す。

 近年の活躍は目覚ましい。三姫も雪姫(「金閣寺」昨年9月、歌舞伎座)、八重垣姫(「本朝廿四孝 十種香」今年1月、浅草)と1年あまりの間に制覇する濃密さだ。「させていただけるのは、すごく大きなことで、とてもありがたいです。でも決して『やっただけ』で終わらないように」といい、「得たものを、その先にどう生かせるかが一番肝心です」。今年1月で若手公演の「新春浅草歌舞伎」を卒業した。この約10年間、確実に大役に向き合う度胸も培ってきた。

 明治座、昼の部最後の演目では「藤娘」を。「華やかな舞踊でお客様にはうきうきした気持ちでお帰りいただけるように」。多くが知る作品を単独で踊る。「一人ですから、もう全責任が自分にある、というつもりで。その責任を全うできるようにしないと」。出てくる言葉から覚悟がにじみ出てくる。

 私生活では1月に結婚した。「歌舞伎の世界に生きる者として、プライベートな報告も仕事だと捉えています」。何度かそう答えるのを聞いた。お世話になった人々、ごひいきさんを大事にする気持ちの表れ。こういう話をするときの米吉は、りりしく男らしい。公私に節目となる年に、もう一飛躍、遂げるつもりだ。(内野 小百美)

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