ヘルナンデス「９０％から９５％ぐらいの力」フリーでサク越え２本 １７日にも実戦復帰 日本Ｓへ驚異的回復

ジャイアンツ球場で黙々と打ち込んだヘルナンデス

　左手首骨折からの復活を目指す巨人のエリエ・ヘルナンデス外野手（２９）が、早ければ１７日の「みやざきフェニックス・リーグ（Ｌ）」のハンファ戦（都城）で実戦復帰することが１３日、分かった。驚異的なスピードで回復してきた助っ人が、ついに２６日から開幕する日本シリーズ出場を視界に捉えた。

　階段を順調に上っている。８月１１日の中日戦（バンテリンＤ）で左橈骨遠位端（とうこつえんいたん）を骨折。同様の症例は全治３か月前後が多く、今季中の復帰は微妙だった。リハビリに励み、驚くペースで快方。３日に両手でのスイングを開始した。

　１３日は約２か月ぶりに屋外でのフリー打撃をＧ球場で実施し、打撃マシンと打撃投手の球を２６スイング。広角に快音を響かせ、サク越えも２本披露した。「状態はいい。自分のスイングとタイミングを取り戻しつつある。９０％から９５％ぐらいの力を出した」と手応え。打撃練習後には、守備や走塁も行った。

　今後は患部の状態を確認しながら、ステップアップする。近日中にシート打撃を行い、フェニックスＬで実戦復帰する見込みだ。「１００％まで状態を上げたい」と意気込む助っ人が、１軍の舞台を目指して前へと進んでいく。