シンディ・ローパー、来年４月「最後」の来日公演「ほぼ全キャリアからの曲」を歌唱、東京・大阪２会場で

来年４月に最後の来日公演を行うシンディ・ローパー

　米歌手のシンディ・ローパー（７１）が、来年４月に最後の来日公演「Ｇｉｒｌｓ　Ｊｕｓｔ　Ｗａｎｎａ　Ｈａｖｅ　Ｆｕｎ　Ｆａｒｅｗｅｌｌ　Ｔｏｕｒ」を開催することが１４日、分かった。

　単独公演は６年ぶり１５回目。４月１９日に大阪公演（Ａｓｕｅアリーナ大阪）、同２２日に東京公演（日本武道館）を行う。すでに、ツアーからの引退を表明しており、今月１８日から同名タイトルの北米ツアーを控えている。

　日本でのラストツアーに向けて、ローパーは「アイシテマス。来年４月、フェアウェル・ツアーで日本に戻ることになりました。東京と大阪を訪れます。私のほぼ全キャリアからの曲をやるので、みんな会いに来てね」とコメント。「楽しいツアーになること、間違いなし。このツアーは私から皆さんへの贈りもの。ハッピーな気持ちで会場を後にしてもらえるようにしたいわ。会えるのが楽しみ」と再会を心待ちにした。

　１９８０年代に個性的な歌声とファッション、ポップスからバラードまで歌いこなすエンターテイナーと人気を博した。女優としても活動し、映画やテレビ、ブロードウェーミュージカルに出演。グラミー賞だけでなく、エミー賞、トニー賞の受賞経験もある。

　大の親日家として知られ、９０年にＮＨＫ紅白歌合戦に出場。２０１１年には、東日本大震災の発生当日に来日。周囲の反対を押し切って日本にとどまり、ツアーを敢行して音楽ファンを勇気付けた。

　ローパーは「これが最後になります。みんなが幸せな気持ちになれる形で、お別れを言いたかったんです。来年４月にお会いしましょう。これまでの全てに…心からありがとう。アイシテル」と語り、全身全霊のパフォーマンスを誓った。

　〇…ツアータイトル「Ｇｉｒｌｓ　Ｊｕｓｔ　Ｗａｎｎａ　Ｈａｖｅ　Ｆｕｎ」は、８３年に発表した初シングルの曲名から。日本で８４年に発売された当時のタイトルは「ハイ・スクールはダンステリア」だった。女性の社会的地位向上を高らかにうたった楽曲で、世界的なヒットになった。今回の公演のチケットはＳ席２万円、Ａ席１万９０００円（税込み）。問い合わせはウドー音楽事務所まで。