中谷潤人「統一戦に期待してほしい」…鮮烈ＴＫＯ勝ちのＶ２から一夜明け会見 １８日に試合の親友サポートも約束

一夜明け会見を終えた中谷潤人（左）はWBO世界フライ級王者アンソニー・オラスクアガ（右）とともに１８日に試合をするエイドリアン・アルバラードを激励した（カメラ・谷口隆俊）

◆プロボクシング　▽ＷＢＣ世界バンタム級（５３・５キロ以下）タイトルマッチ１２回戦　〇王者・中谷潤人　（６回ＴＫＯ）　同級１位ペッチ・ソー・チットパッタナ●（１０月１４日、東京・有明アリーナ）

　ＷＢＣ世界バンタム級王者・中谷潤人（Ｍ・Ｔ）が２度目の防衛戦から一夜明けた１５日、都内のホテルでの記者会見。「サウスポー対策をして練習してきたことをしっかり出せた。多少の筋肉痛はあるが、ケガはないです」と喜びを語った。

　中谷は同級１位ペッチ・ソー・チットパッタナ（タイ）に６回、２度のダウンを奪取。レフェリーが試合を止めてＶ２に成功した。バンタム級で３戦目となり「若干減量がきつくはなりつつあるが、節制していけば大丈夫。目標のために、バンタム級でやりたいことをやっていきたい」とキッパリ。やりたいこととはズバリ「統一戦」だ。「統一戦を目標にしたい。そういう部分を期待してもらえればと思う」と改めて口にした。ＷＢＡ新王者になった堤聖也（角海老宝石）が「強すぎ」と話したことを伝え聞くと「ありがとうございます」と照れ笑いした。

　この日は一睡もしておらず、祝福のメッセージに目を通したという。試合にはパリ五輪柔道金メダリストの阿部一二三や、大リーグ・カブスの鈴木誠也らが観戦に訪れ、試合後に祝福を受けたという。しばらくは休養に充てるが、走り込みは早めに再開するという。

　１８日には、１５歳の頃から米国ロサンゼルスでルディ・エルナンデス・トレーナーの指導のもと、一緒にボクシングをしてきたエリドリアン・アルバラード（米国）が東京・後楽園ホールで日本デビューを果たす。ともに励んできたＷＢＯ世界フライ級王者アンソニー・オラスクアガ（米国／帝拳）とともに、中谷は「サポートしたいです」と約束していた。

　戦績は２６歳の中谷が２９戦全勝（２２ＫＯ）、３０歳のペッチが７６勝（５３ＫＯ）２敗。