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【女子野球】高校2冠の神戸弘陵高、クラブ王者の巨人女子チーム破って初の日本一…全日本選手権

スポーツ報知 / 2024年10月15日 14時37分

初優勝を決めて喜ぶ神戸弘陵高ナイン(カメラ・軍司 敦史)

 ◆第20回全日本女子硬式野球選手権最終日(15日、愛媛県松山市・坊っちゃんスタジアム)

 女子硬式野球のクラブ、大学、高校の上位28チームが全世代の日本一を争う大会の決勝が行われ、今春の女子高校野球の選抜大会、夏の選手権大会を制した神戸弘陵高(兵庫)が、今夏の全日本クラブ選手権大会優勝の巨人女子チーム(東京)を7―0で破って初優勝した。高校チームが同大会を制すのは第1回の神村学園(2005年)、15年の京都外大西以来となる。

 最終打者を中飛に打ち取ると、完封したマウンドの伊藤まこと(3年)と主将の田垣朔來羽(3年)は抱き合い、すぐにナインにもみくちゃにされた。高校の大会では数々のタイトルを手にしているものの、達成していなかった“真の日本一”。「素直にうれしくて、3年間やってきたことを全て出せたと思います。点をとってくれた仲間にも感謝、最高の仲間でした」と伊藤が言うと、田垣も「今までの優勝は高校生だけだったので、ここで日本一を決められたのは、自分にとって良い経験になった」と喜びを口にした。

 巨人のエース・清水美佑との投げ合いは、序盤から緊迫した展開となった。巨人は初回に1死三塁の好機を作るが、次打者の時に飛び出したところを田垣の好送球で走塁死。その後も両軍走者を出すものの得点に結びつけられない中、終盤の6回に試合が動いた。神戸弘陵は巨人2番手・吉安清を攻めて1死一、三塁からスクイズで先制、7回には無死一、二塁から西上天菜の適時打で2点目、その後は巨人の失策も続き一気に6点。試合を決めた。夏に肩を壊して最後の夏のマウンドは後輩に任せ高校引退した伊藤は、進路が決まってこの大会限定で復活。70キロ台のカーブと110キロ中盤のストレートと緩急を駆使して巨人打線を翻弄した。

 今年の高校大会で春夏2冠を達成している神戸弘陵は、全世代が出場する本大会は一昨年の準優勝止まり。「一度はと思っていました、夢のようです」という石原康司監督は、潜在能力などはクラブや大学が絶対上としつつ、「きっちりとした野球をやって自分のチームの良さを出し切れればこういうこともある、だからトーナメントは怖いんです」と語り、「清水さんはなかなか打てなかったですし、あんな点差になるとは思わなかった。1つ1つアウト取ろうというのが、ああいうチャンスになったのかな。」と振り返った。

 ともに卒業後はクラブチームで野球を続ける伊藤と田垣。神戸弘陵のユニホームでプレーするのは最後で、「夏投げられなかった伊藤を全日本で投げさせたいという思いがあった。しっかり良い球がきていました。思い残すことはないかな」と田垣。伊藤も「最後にバッテリーを組めてめちゃくちゃうれしい。レベルの高い野球を体感して負けていられないと思ったし、世界で戦いたい選手になりたいので、そこに向けてもっとレベルアップしていきたい」と、経験を生かして行きたいと語った。

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