【高校野球】常葉大菊川センバツ当確…主将代理の佐藤大加良が同点口火&決勝打で4点差逆転
スポーツ報知 / 2024年10月27日 7時57分
◆秋季高校野球東海大会▽準決勝 常葉大菊川5―4至学館(26日・草薙球場)
常葉大菊川が至学館(愛知)との県1位対決を5―4で制し2年ぶりの決勝進出。2023年以来となるセンバツ出場を“当確”とした。佐藤大加良(たから)二塁手(2年)が6回に口火を切って同点に追いつくと、7回には勝ち越しの適時二塁打を放った。切り込み隊長でチームの支柱でもある橘木千空主将(2年)ら主力2選手が不在の中、チームが一丸となって4点差を逆転した。27日の決勝は大垣日大(岐阜1位)と対戦する。
右手を大きく振り下ろした。常葉大菊川・佐藤大加が、こん身のガッツポーズだ。同点で迎えた7回2死二塁。内角スライダーをさばくと、ライナー性の打球が左翼線で弾んだ。勝ち越しの適時二塁打に、主将代理を務めた副主将トリオの1人は「二塁に着いた時に仲間の喜ぶ姿を見て、うれしくなった」と喜びをかみ締めた。
絶対に負けたくなかった。大一番を翌日に控えた25日の夜、体調不良で橘木が準決勝を欠場することを知った。県初戦から6試合で打率6割5分4厘の1番打者は、ベンチを鼓舞し続けた主将だった。さらに、2番の小川優人中堅手(2年)も負傷離脱。衝撃的なニュースに「戸惑ったが、全員でカバーするしかない」と誓い合った。
試合前には、橘木から「絶対に勝てるから自信を持って」と伝言をもらった。主将のエールに、佐藤大加も応えた。3点を追う6回には同点の口火を切る左前打を放つなど3安打。石岡諒哉監督(35)は「橘木への思いを体現できてよかった」と労った。
1点リードの9回は一死満塁のピンチも、無失点で切り抜けた。喜びは格別だった。ナインは試合後の整列で、ベンチ内に掛けていた背番号3のユニホームを掲げ、喜びを分かち合った。指揮官も「あいつのためにも負けられなかった。いい報告ができる」とうなずいた。先発した大村昂輝投手(2年)は2回までに4点を献上するも、3回以降は得点を許さず4失点完投。「ここで負けたら、橘木は全部背負ってしまう性格。負けちゃだめだと思っていた」と胸をなで下ろした。
来春センバツの東海地区一般選考枠は「3」。決勝は17年ぶりの優勝を懸けて大垣日大と対戦する。橘木が出場できるかは微妙な状況だが「しっかりとした逆転勝ちは、秋では初めて。自信になった」と佐藤大加。仲間を思う気持ちを力に変え、チームの目標でもある明治神宮大会(11月20日開幕)切符を勝ち取る。(伊藤 明日香)
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
【高校野球】常葉大菊川は準優勝 橘木千空主将が執念の適時打…準決勝は高熱で欠場
スポーツ報知 / 2024年10月28日 6時30分
-
【高校野球】東海大会決勝は常葉大菊川―大垣日大、ともに2年ぶり6度目センバツ出場“当確”
スポーツ報知 / 2024年10月26日 19時19分
-
【高校野球】常葉大菊川センバツの出場ほぼ確実 至学館に逆転勝ちし決勝進出
Daiichi-TV(静岡第一テレビ) / 2024年10月26日 17時30分
-
【高校野球】常葉大菊川が来春センバツ“当確”…至学館に4点差逆転
スポーツ報知 / 2024年10月26日 13時35分
-
【高校野球】常葉大菊川 橘木千空(ちから)がセンバツ切符獲得の「チカラ」になる…26日東海地区大会準決勝・至学館戦
スポーツ報知 / 2024年10月26日 6時45分
ランキング
-
1山本由伸が球界史上初「5冠」達成!プレミア12、東京五輪、日本一、WBC、WS制覇のコンプリート
スポーツ報知 / 2024年10月31日 13時20分
-
2ヤンキース、15年ぶり世界一ならず ブーン監督「痛みは永遠に消えない。心が張り裂けそう」
スポニチアネックス / 2024年10月31日 14時22分
-
3DeNAが驚異の“外弁慶”発揮!●●からの○○○で下克上日本一に王手 3位から頂点なら2チーム目
スポニチアネックス / 2024年10月31日 21時44分
-
4大谷、フリーマンはスーパースターなんだ!ド軍同僚選手もうなる「手術が必要かもしれない状況でも」
スポニチアネックス / 2024年10月30日 6時31分
-
5大谷翔平「もう無理かなと思ったんですけど…」 WS第2戦で左肩亜脱臼 レジェンドたちに明かした本音
スポーツ報知 / 2024年10月31日 19時51分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください