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左肩亜脱臼で強行出場の大谷翔平が医者から受けた指示「ずっと温めて…」 睡眠時の注意点も

スポーツ報知 / 2024年10月29日 14時1分

会見に出席した大谷翔平(カメラ・中村 晃大)

◆米大リーグ ワールドシリーズ第3戦 ヤンキース2―4ドジャース(28日、米ニューヨーク州ニューヨーク=ヤンキースタジアム)

 ドジャース・大谷翔平投手(30)が28日(日本時間29日)、ワールドシリーズ第3戦の敵地・ヤンキース戦に左肩亜脱臼を抱えながら「1番・指名打者」でフル出場し、3打数無安打ながら2四死球で2出塁し、チームの勝利に貢献した。ドジャースは初戦から3連勝で、20年以来4年ぶりのワールドチャンピオンへ向けて王手をかけた。

 大谷は26日(同27日)の本拠地での第2戦で、二盗を試みた際に左肩を負傷。精密検査のためチーム本隊とは別便で移動し、前日27日(同28日)も全体練習には参加せず個別メニューで調整した。この日の試合前のセレモニーでグラウンドに出た際には、スタメン出場選手ではただ1人ジャケットを着て、左肩には黒いサポーターも見えた。試合中はスイングをして表情をしかめる場面もあり、走塁時には左肩を固定するようにして左手でユニホームをつかみながら出場した。

 大谷は試合後、患部の状態について「今は痛みもだんだん引いてきている」と説明。「出られるならやっぱり出たいというか、出る準備をするのが当然のことではある。その上でチームが出て欲しい、必要だと言ってくれるのであれば、最善の準備をして試合に臨みたいなというかんじですかね」と覚悟を口にした。

 医者からの指示も明かした大谷。「ずっと温めて、(左肩を)冷やさないようにというのが1番大事」として、試合中もベンチではジャケットを着用し、「温めるような機械を着けてイニング間は基本的に過ごしていた」という。さらに走塁時にユニホームを持つしぐさも「スライディングをしたときに、左手が着いて同じようなモーションに入った時に、また今の状況だと外れる場合が多いので、それを防ぐためにという感じですね」とした。

 さらには睡眠時も「なるべく固定して、枕を挟んで固定して、寝ていないときは逆に動かして固まらないようにするのがいいとはいわれました」と明かした。打席に立つまでにしてきた必死の努力が実ってのフル出場となった。

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