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【ソフトバンク】継投裏目で日本シリーズ連勝14でストップ 小久保監督は前向き「いいところ、いっぱい」

スポーツ報知 / 2024年10月30日 5時0分

9回1死一塁、代打・中村晃が三ゴロに倒れ、無表情の小久保裕紀監督(後方)(カメラ・中島 傑)

◆SMBC日本シリーズ2024第3戦 ソフトバンク1―4DeNA(29日・みずほペイペイドーム福岡)

 継投策は裏目に出て、打線も7回まで毎回の10安打を放ちながら、初回の1点だけに終わった。それでもソフトバンク・小久保監督は「短期決戦は敗因を振り返る意味がない。いいところは、いっぱいありましたね」と柔和な表情で前を向いた。

 一番の「いいところ」は、7月に支配下登録された前田純が日本S初登板で2回を6人で抑えたこと。22年育成ドラフト10位左腕は「すごいことっていうのを感じながらやりました。幸せでした」と瞳を輝かせた。

 ポジティブトークに終始した指揮官だが、報道陣から2番手投手について問われると「(あえて)大津の話を今まで出していないから」と苦笑いを浮かべた。その右腕が誤算だった。同点の5回に登板し、先頭の桑原に決勝ソロを被弾。さらに安打と2四球が絡み、1死しか奪えず2失点でマウンドを降りた。「中継ぎは今年初めて。自分なりに準備はしていたんですが…」と唇をかんだ。

 CS最終ステージは5試合目の先発が予定されていたが、3連勝で突破したため出番なし。シリーズ先発にも強い意欲を示していたが、左大円筋損傷が完治した大関が5戦目を任されることになり、ロング救援に回った。モチベーションの変化は否めないところだ。

 日本Sは「14」、みずほペイペイでの日本Sは「16」、9月29日の日本ハム戦(エスコン)から続いていた公式戦も「10」と、3つの大型連勝が全てストップした。それでも2勝1敗とアドバンテージはある。30日から再び連勝すれば、地元ファンの前で胴上げできる。(田中 昌宏)

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