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戸郷翔征「一番いい見本が菅野さん」背番号18「つけてみたい」 宮崎で自主トレ公開

スポーツ報知 / 2025年1月14日 5時0分

力強い表情でキャッチボール前の調整をする戸郷(カメラ・今成 良輔)

 巨人の戸郷翔征投手(24)が13日、エースナンバーである背番号「18」を継承することを誓った。母校である宮崎・延岡市の聖心ウルスラ学園の野球場で自主トレを公開した右腕は「もちろん、つけてみたい番号」と憧れを口にした。背番号「20」で臨む今季、2ケタ貯金、最多勝、沢村賞の獲得、日本一と、圧倒的な成績を残した先に「18」番をつかみ取る。

 宮崎の冷たい風に吹かれながらも戸郷はりりしい顔つきで口を開いた。エースとしてチームをけん引する覚悟を持って挑む2025年。「(18番は)もちろん、つけてみたい番号。それをつけて、もっと自分としてもやらないといけないとか、自覚だったり責任というのも重くなってくると思います。あの番号はすごく重い番号ですし…。でもそのプレッシャーを背負えるくらい今年活躍できたらなと思います」とエースナンバーへの思いを口にした。

 18番を背負い、今季15勝を挙げた菅野がオリオールズへ入団し、空き番号に。これまでは「まだ僕に背負える資格はない」と語っていたが意識が変わった。「あいつにつけさせたい、と言われるような成績は残したい」と憧れを口にした。阿部監督は「菅野くらい勝ってほしい。勝ち星というよりも貯金できるようになってほしい。貯金10つくるとか」とエースとしてさらなる成長を期待する。その言葉に「菅野さんは(貯金)12個という数字を見せてくれた。あれだけやればチームが優勝できるということも実感できた。僕も貯金を10個以上つくれるように」と期待に応える覚悟は十分だ。

 真のエースとなるべく、圧倒的な成績を残す。今季の目標には2ケタ貯金、リーグ連覇と日本一はもちろん、「沢村賞、最多勝」と掲げた。「一番いい見本が菅野さんだったので、あれだけイニングをもっと投げて、勝ち星も意識してやっていきたい」。チームに勝利をもたらした菅野の姿を追い続け、結果を残した先に18番の継承も見えてくる。

 この日は母校・聖心ウルスラ学園の野球場で自主トレ公開。ランニング、キャッチボールなどで調整する中、明確に力を入れたメニューもあった。「疲れてくると体幹が抜けやすくなって、球の質が変わってくるので」と例年よりも体幹トレーニングの質を重視する。さらにキャッチボールも20メートルの近い距離から、毎日地道に10メートルずつ伸ばし「今はやっと65メートルまできた。じっくりと上げていっている。体の状態もいい」と手応えを口にした。「現状維持は退化と言われているぐらいなので、何か進化を求めながらやっていきたい」。一回りも二回りも成長した20番が、エースの証しをつかみ取る。(水上 智恵)

◆過去「18」9人は全て投手 他の番号から変更したのは藤田元司、堀内恒夫、菅野智之

 過去に巨人で背番号18をつけた9人は全て投手。そのうち4人が入団1年目から背負った。他球団から移籍した投手でつけたのは2人。他の番号から18番に変更したのが藤田元司、堀内恒夫、そして菅野智之の3人だ。

 藤田は入団1年目の57年から60試合に登板。235回2/3を投げてチーム最多タイの17勝で新人王に輝くと、2年目には背番号を21番から18番に変更した。

 堀内も入団1年目の66年は21番だった。デビューから13連勝を記録するなど、高卒新人ながら16勝、最優秀防御率のタイトルを獲得。新人王に沢村賞も受賞した。翌年から投手コーチだった藤田の18番を引き継ぐ。

 13~18年に19番でプレーした菅野は、6年間で通算76勝。この間に最優秀防御率4度、最多勝と奪三振王に沢村賞を各2度、14年にはMVPと大黒柱の働き。18年を最後に引退した杉内俊哉から18番を継承した。

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