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「サッカーなくなったら死んじゃうんじゃない?」前橋育英・山田耕介監督、家族のゲキで就任43年目再び日本一

スポーツ報知 / 2025年1月14日 5時10分

胴上げされる前橋育英の山田耕介監督(カメラ・今西 淳)

◆第103回全国高校サッカー選手権▽決勝 前橋育英(群馬)1―1(PK9―8)流通経大柏(千葉)(13日・国立競技場)

 前橋育英(群馬)が歴史に残る激闘を制して、7大会ぶり2度目の優勝を果たした。流通経大柏(千葉)戦は延長を終えて1―1で突入したPK戦を9―8で制した。決勝のPK戦は4回目で、10人目まで続いたのは史上最長。就任43年目の山田耕介監督(65)は、史上最多5万8347人が駆けつけた国立競技場で歓喜の瞬間を味わった。流通経大柏は7大会前と同じ顔合わせとなった決勝で雪辱を果たせず、17大会ぶり制覇を逃した。

 就任43年目の前橋育英・山田監督にとっても味わったことのない重圧だった。優勝が決まると、ようやく笑みがこぼれた。「我慢して、耐えて、何とか勝てた」。前回は埼玉スタジアムでの優勝だった。この日は、聖地・国立で胴上げをされ、喜びに酔いしれた。

 高校サッカー界の名将も数年前には「そろそろ疲れたから辞めようかな」とこぼしたこともあったが、家族から「サッカーなくなったら死んじゃうんじゃない?」と言われ、サッカーしかないと再認識。今大会も、その熟練の手腕が光った。選手の気が緩むことを懸念し、準々決勝後には前橋に帰らず、練習に集中できる静岡で過ごした。さらに過去の経験から「日本一」もNGワードに設定するなど手綱を引き締めた。

 島原商時代の恩師でもある名伯楽・小嶺忠敏氏は、22年に76歳で亡くなる直前まで指揮したが「それは無理。いつか若い子に継ぐ」と山田監督。身を引くその日まで、情熱は衰えない。(浅岡 諒祐)

 ◆山田 耕介(やまだ・こうすけ)1959年12月3日、長崎県生まれ。65歳。名将・小嶺忠敏監督の下、島原商で主将として高校総体優勝、法大で総理大臣杯優勝。82年に前橋育英の監督に就任。86年度大会で選手権初出場、2017年度大会優勝。主な教え子に故・松田直樹(元横浜Mなど)、山口素弘(元横浜Fなど)、細貝萌(元浦和など)ら。今大会の最年長監督で就任43年目も最長。

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