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昨秋交通事故で父急逝「優勝できたので報告したい」、前橋育英・竹ノ谷優駕PK戦4番手決め切った

スポーツ報知 / 2025年1月14日 5時15分

前橋育英・竹ノ谷は亡くなった父親をしのび左手のひらに「お父さんありがとう」とメッセージを書いて試合に臨んだ(カメラ・今西 淳)

◆第103回全国高校サッカー選手権▽決勝 前橋育英(群馬)1―1(PK9―8)流通経大柏(千葉)(13日・国立競技場)

 前橋育英(群馬)が歴史に残る激闘を制して、7大会ぶり2度目の優勝を果たした。流通経大柏(千葉)戦は延長を終えて1―1で突入したPK戦を9―8で制した。決勝のPK戦は4回目で、10人目まで続いたのは史上最長。就任43年目の山田耕介監督(65)は、史上最多5万8347人が駆けつけた国立競技場で歓喜の瞬間を味わった。

 勝敗を左右する緊迫のPK4番手。決め切った前橋育英DF竹ノ谷は「ありがとう」と心の中でつぶやいた。昨年10月、ネパール人の父・ティカラムさんが交通事故で48歳で急逝。今大会は毎試合、左手にマッキーで「お父さん、ありがとう」と書き、ボトルにも父の口癖「お前ならできる」を記した。ともに戦い、父が大好きだったサッカーで頂点に立った。「恩返しする気持ちを持ちながらやってきた。優勝できたので報告したい」と笑みを浮かべた。

 父の影響で3歳からボールを蹴り始めた。県予選中の葬儀では深い悲しみに襲われた。母から「お父さんの分まで戦おう」と励まされ、双子の弟で新潟U18の颯優とは泣きながら「これからはお父さんのために頑張る」と誓い合った。天国の父に最高の結果を届けた。

 来季は最上級生として連覇に挑む。「先輩たちを引き継いでいいチームづくりをしたい」。竹ノ谷は父とともに歩み続ける。(小林 玲花)

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