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初黒星の琴桜 質問に20秒沈黙 八角理事長「開き直らないといけない」

スポーツ報知 / 2025年1月14日 5時30分

阿炎(右)に張り手を食らう琴桜(カメラ・清水 武)

◆大相撲初場所2日目(13日、東京・両国国技館)

 綱取りの琴桜は、2日目で痛い初黒星を喫した。立ち合いで先手を取られ、阿炎の突き押しに上体を起こされた。休みなく攻めたてる相手に防戦一方。最後は土俵下へ突き出されると、館内からは「あっ~」というため息が漏れた。支度部屋で大関は小さく息を吐きながら、相撲内容への質問に対して20秒近く沈黙。その後「負けは負けなので切り替えます」と口を開いた。

 14勝1敗で初優勝を果たした昨年九州場所は3日目に土がついた。それでも引きずることなく、千秋楽まで12連勝。だが、今場所は2場所連続全休から横綱・照ノ富士が復帰するなど、終盤戦は先場所以上に厳しい戦いが予想される。

 さらに、平成以降の綱取り成功者で、昇進直前場所の序盤5日間で2敗はおらず。八角理事長は「相撲が硬かった。開き直らないといけない。勝たないと上がれない」と指摘し、これ以上の負けは許されない。

 3日目は、初日に大関・大の里を破った業師・翔猿との対戦が組まれた。幕内では過去11勝6敗だ。横綱昇進の内規は「2場所連続優勝か、それに準ずる好成績」。横綱ロードに立ちはだかる序盤の壁を乗り越えてみせる。(大西 健太)

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