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落馬事故で亡くなった園田競馬43歳騎手 NHK「のど自慢」予選会にも出場 小牧太は兄弟子

スポーツ報知 / 2025年1月14日 5時0分

松本幸祐騎手(兵庫県競馬組合提供)

 兵庫県尼崎市にある園田競馬場で13日、調教中に馬3頭が衝突する落馬事故があり、松本幸祐(こうすけ)騎手(43)=園田・西村守幸厩舎(きゅうしゃ)所属=が死亡した。同日、兵庫県競馬組合が発表した。

 事故が起きたのは午前5時50分ごろ。調教を終えて厩舎に戻ろうとした馬が同競馬場の2コーナー付近で突然暴れだして制御不能となり、ちょうど併せ馬による追い切りを行っていた2頭の前に飛び出したため避けきれずに衝突。それぞれの馬に騎乗していた3人は落馬。その際、松本騎手は頭を強く打ち、心肺停止状態で尼崎市内の病院に救急搬送されたが、死亡が確認された。落馬した別の40代と30代の2騎手はいずれも軽傷という。

 松本騎手は2002年10月14日に園田・曽和直栄厩舎からデビュー。同年11月6日に初勝利を挙げ、地方通算成績は7624戦261勝。19年には調教中の落馬で背骨を粉砕骨折するなど何度も大けがに見舞われたが、そのたびに復帰。数年前のNHK「のど自慢」の予選会にも出場したことがあり、明るい性格として知られていた。昨年、JRAから地方競馬に再び復帰して話題を集めた小牧太騎手(57)は兄弟子にあたる。

 園田、姫路競馬を主催する兵庫県競馬組合は阪本佳一副管理者の名前で「謹んでお悔やみを申し上げますとともに、心からご冥福(めいふく)をお祈りいたします」とコメントした。この日の園田競馬場は開催がなかった。14日の開催は予定通り行うとしており、第1レース(午前10時40分発走)の前に松本騎手をしのんで騎手仲間ら関係者が黙とうする。

 ◆騎手の死亡事故

 ▼2024年3月24日 地方の高知競馬所属の塚本雄大騎手(享年25)が同日の高知競馬のレース中の落馬で、コースに激しくたたきつけられ、救急搬送されたが同日、死亡が確認された。

 ▼同年4月6日 JRAの藤岡康太騎手(享年35)が阪神競馬で騎乗馬がつまずいた際に落馬し、後続の馬と接触する形となり、救急搬送されたが、同10日に死去した。

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