落馬事故で死亡した松本幸祐騎手を追悼 兄弟子の小牧太騎手ら騎手仲間たちが黙とうささげた

松本幸祐騎手を偲んで黙とうを捧げる騎手と関係者（カメラ・朝田　秀司）

　１３日の調教中の事故により亡くなった松本幸祐騎手（享年４３）をしのび１４日、園田競馬場で１レースの発走前に同僚騎手や関係者が西ウィナーズサークルに集まり１分間の黙とうをささげた。関係者は言葉少なく、涙を流す騎手もいて、突然の出来事に全員が沈痛な表情を浮かべていた。

　兄弟子にあたる小牧太騎手（５７）＝園田・中塚猛厩舎所属＝は、まだ実感がわかないとしながらも「調整ルームで一緒に食事していた仲間。僕がいい騎乗をした時は一緒に喜んでくれた。（昨年８月に園田へ）戻ってきたことが、本当にうれしかったと思うよ」と在りし日の松本騎手の姿を思い浮かべつつ「彼のためにも頑張らなくては」と気を引き締めていた。

　園田競馬場内のスタンド中央ホールには献花台が設置され、コース内の日章旗と組合旗はいずれも半旗。各騎手はジョッキーパンツ左上部に喪章をつけて騎乗し松本騎手を追悼する。