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「遠慮しがちな性格なので」巨人・石塚裕惺、ルーキー自己紹介一番乗りも声が小さくてまさかのやり直し

スポーツ報知 / 2025年1月15日 5時10分

坂本モデルのグラブを使用する石塚

 巨人の新人合同自主トレが14日、スタートした。東京・稲城市内で3月の開業に向け準備中のファーム新球場ジャイアンツタウンスタジアムを一般非公開で試験的に使用。初日を視察した阿部慎之助監督(45)はドラフト1位の石塚裕惺内野手(18)=花咲徳栄=に好印象を抱き「ありのまま」のススメを説いた。

 石塚はまっさらな人工芝の心地よさを足から感じ取った。「自分たちが一番最初に練習で足を踏み入れたことを誇りに思います」。阿部監督ら首脳陣が視察する前でも臆せず堂々と体を動かし「でもここに長くいては意味がない。早く東京ドームに行けるように」と飛躍を誓った。

 新人合同自主トレ初日。新球場を初めて使用した。「偉大な選手ですし、追い越せるように」と新調した坂本グラブ。熱心に願い求めつつ、冷静に本質を見極める「熱願冷諦(ねつがんれいてい)」の文字を入れた唯一無二の用具でドラフト2位・浦田とキャッチボール。ティー打撃などで汗を流した。

 阿部監督からは訓示も受け気が引き締まった。春季キャンプは2軍スタートの見込みだが、指揮官は「ちゃんと練習してきたんだなと感じる」と指摘。伝え聞くと「一番のモチベーションになる。チームのトップである監督さんに認めてもらわないと試合では使ってもらえない。自分の持ち味とか立ち位置を考えないと」と気を引き締めた。

 首脳陣を含む輪の中で突然新人が一人ずつ自己紹介を求められ、先陣を切った。一度は声が小さくやり直しも命じられたが「遠慮しがちな性格なので、なんとか変えていけるようにやっていければ」と同じ“失敗”はしない。「レギュラーになって、球界を代表するような選手になれるように」。黄金ルーキーが着実にプロの一歩を踏みしめた。(臼井 恭香)

 【石塚に聞く】

 ―新球場では3月には“こけら落とし”の試合も予定されている。

 「東京ドームと同じ広さと聞いています。早く1軍の舞台でデビューできるように、最大限利用していけたらいいかなと思います」

 ―芝の感触や雰囲気は。

 「普通の人工芝とは違った。軟らかいというか、今日は湿っていたのでボールが滑ったりもあったんですけど、打球にスピンがかかっていたらキュッてくる。難しいところがあるのかなと思います。きれいですし、練習するにおいてモチベーションは大事。それを高めてくれる素晴らしい球場」

 ―1軍から3軍まで首脳陣がたくさんいる。

 「名前を覚えるのも大変です。矢野コーチにあいさつに行ったんですけど、『8日にされたぞ」って言われて…。反省して、コミュニケーションを取って早く覚えてもらえるようにやっていきたい」

 ―他のルーキーの印象は。

 「やっぱり浦田さんの足。ギア上げたら追い付かない。(あとは)荒巻さんの体の大きさ。自分にはまだ足りない部分も多く持っている先輩方。本当に優しくて尊敬しているけど、野球では負けないように。いいところは吸収して、いずれは追い越せるようになりたい」

 ―自主トレのテーマ。

 「首脳陣にアピールできる唯一の機会。けがはあってはならないことなので無理はすることなく、その中でもアピールできるようにやっていく」

 ―一番驚いたり、すごいと感じた選手は。

 「丸さんとか岡本さんとか、やっぱり1軍で主力で出られている方とすれ違うと体の大きさに度肝を抜かれますし、そういったところが差かと思い知らされました。一回りも二回りも大きい。やっぱり違うなと」

 ―キャンプは2軍スタート。川相コーチのイメージは?

 「バントの世界記録。あと、名手と呼ばれる人。そういう方にもまれるのは、自分にとってもありがたい。全てを吸収して早く上に行けるように頑張っていきたい」

 ◆巨人の主な高卒ドラ1野手の新人合同自主トレ初日

 ▽松井 秀喜(1993年) 前日まで神経性胃腸炎にかかっていたが、フルメニューを消化。杉山トレーニングコーチから腰が落ちるランニングフォームの矯正指令を受け、「けがが怖いのでやってみます」。

 ▽坂本 勇人(2007年) 終始、硬い表情のまま約5時間のトレーニング。「いろいろな人に見られて緊張しました。全てのトレーニングで、意識の持ち方が高校とは違いました」

 ▽大田 泰示(09年) ティー打撃では右で40球、左で10球の計50スイング。視察した岡崎2軍監督から「バランスは松井よりいい」と絶賛の声。本人は「高校野球と違って危機感がある。これからは野球が仕事ですから」。

 ▽岡本 和真(15年) 室内練習場でのティー打撃で強烈なスイングを披露。川相ヘッドコーチら1軍首脳陣から驚きの声が上がるも、本人は「7割ぐらいで打ちました」。

 ▽浅野 翔吾(23年) 21年の高松商時代に指導を受けたイチロー氏の「常に全力で」の教え通りに、キャッチボール、118スイングのティー打撃も1球目から全力。「食事も含めて全て全力でやりたい」

開業前のため非公開

 〇…今年の巨人新人合同自主トレは26日までファーム新球場ジャイアンツタウンスタジアム(3月1日開業予定)で行う。開業前のため非公開で一般観覧はできない。他の選手が自主トレを行うG球場は30日までスタンドが開放される。

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