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大坂なおみ 山火事に苦しむLAに思い寄せた姿で会見…家族、友人は無事を確認

スポーツ報知 / 2025年1月15日 5時50分

 【メルボルン14日=吉松忠弘】女子で2度の全豪優勝を誇る世界ランキング51位の大坂なおみ(27)=フリー=が、並んでいた伊達公子を抜いて、4大大会シングルス通算勝利を61とし、日本女子単独2位に躍り出た。昨年の1回戦で敗れた同67位のカロリーヌ・ガルシア(31)=フランス=に6―3、3―6、6―3のフルセットで勝って雪辱を果たした。15日の2回戦は、同20位、23年全仏準優勝のカロリナ・ムホバ(28)=チェコ=と対戦する。

 伊達公子が現役15年ほどで積み上げた勝ち星を、大坂は実働約9年で軽く抜いた。日本女子最多84勝の杉山愛には及ばないが、「まだまだ長く、ここにいたい。まだまだ戦いたい」と切望する。2度の優勝を誇る得意の全豪で、できるだけ勝ち星を重ねたい。

 2週前のASBクラシック(ニュージーランド・オークランド)決勝で痛めた腹筋の影響で、最大の武器であるサーブは「満足なスピードを出せなかった」。ストロークも思ったような当たりを出せなかったが、「集中力だけは高く維持した」。気持ちだけは切れなかった。

 記者会見には山火事被害が広がるロサンゼルスへの思いを込め、NBAのレイカーズのウェアを着て、ドジャースのキャップをかぶって出席した。火の手は自宅の3ブロック先まで迫ったというが、「大事なことは、家族や友人が無事だということ」。少しの安堵(あんど)感を頼りに、2回戦に集中する。

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