【広島】昨季「打てなさすぎ」３４歳守備の名手が「打撃」復活させチームを引っ張る

ティー打撃に励む菊池

　広島・菊池涼介内野手（３４）が１４日、静岡市のちゅ～るスタジアム清水で自主トレを公開し、「打」の復活を宣言した。例年は守備について語り尽くす場だが、打率２割４分１厘で６年ぶりに２割５分を下回った昨季を「打てなさすぎ」と戒め、珍しく打撃も熱弁した。チーム打率もリーグ最低の２割３分８厘。「まず個人が打てば、点は入る。その一人に」と誓った。

　２４年はオープン戦から違和感を抱えたまま消化。「球の見え方はいいのに、なぜ」。答えが出たのは９月。「まあ、遅いですよね。キャンプの練習がよくなかった」。センター返しを意識しすぎたことでバットのヘッドが下がる癖がつき、力のない飛球が増加。現在は「自主トレの入りはすごくいい」と前を向いた。「１４３試合出られる体は持っておかないと。出てやるぞという気持ち」と、１５年以来の全試合出場も目標。３月に３５歳になるが、攻守でチームを引っ張る。（安藤　理）