高校最後の夏にかける思いに自身の姿重なり胸熱く
スポーツ報知 / 2025年1月17日 16時0分
◆スポーツ報知・記者コラム「両国発」
記者1年目、改めてチームスポーツの魅力に浸った1年間だった。
研修後はアマチュア野球を担当。夏の甲子園出場をかけた地方大会では、主に東東京大会を取材した。帰宅後は知らぬ間に朝を迎えるほどクタクタになる日々だったが、突き動かしてくれたのは、その瞬間しか見られない選手の表情やドラマを伝えたいという思い。苦楽をともにした仲間と臨む最後の試合で泥だらけになって戦う選手の姿には、何度も胸が熱くなった。
7月14日に行われた両国と青山学院の東東京大会2回戦で、両国・兼平怜主将が涙ながらに語った言葉が忘れられない。「(単独出場は)間違いじゃなかった。青春を野球にかけてきて良かった。野球は素晴らしいスポーツです」。4月時点で正規部員は8人。卓球部や軽音部など他部活から助っ人を募り計13人で単独出場を果たしたが、惜しくも初戦敗退。真剣に野球に向き合い続けたからこそわき出た言葉は、ここでしか感じることができないかけがえのないものだ。
私自身、学生時代はテニスに打ち込んだ。ダブルスでポジションは前衛。公立高校在籍時、スポーツ推薦コースを持つ私立校に何度も打ちのめされながらも、府大会出場を目指して声をからして仲間を応援したあの時間は今でも大切な思い出であり、奮い立たせてくれる原動力となっている。
担当した東東京大会を勝ち抜いた関東第一は、甲子園でも勝ち進み準優勝。東東京を制した際のはじける笑顔、甲子園準決勝で奇跡のバックホームが決まり試合終了が告げられるまでの一瞬の静寂とエース右腕・坂井遼(はる)の力強いガッツポーズ、準優勝決定時の悔し涙。今後も選手の人柄が少しでも伝わる記事を書けるよう精進していきたい。(西武担当・大中 彩未)
◆大中 彩未(おおなか・あみ) 2024年入社。昨年はアマ野球、今年から西武担当。スポーツ歴は幼稚園~小6が水泳、中学~大学がテニス。
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