「ツイン・ピークス」監督のデビッド・リンチさん死去 ７８歳 「カルトの帝王」の異名

　米人気テレビドラマシリーズ「ツイン・ピークス」監督のデビッド・リンチさんが死去した。リンチさんの家族がＳＮＳで１６日（日本時間１７日）に発表した。享年７８。

　家族は個人の公式フェイスブックで「私たち家族は、深い悲しみとともに、このたび、映画監督、テレビ監督、音楽家、芸術家であるデヴィッド・リンチの逝去をお知らせいたします」と報告。「彼がいなくなった今、世界には大きな穴があいています。しかし、彼がよく言っていたように、『穴ではなくドーナツに目を向けてください』」と声明を発表した。

　２０２４年にリンチさんは「長年の喫煙」により、息切れを引き起こす肺気腫と診断されたことを明らかにしていた。

　リンチさんは１９４６年１月２０日、米モンタナ州ミズーリ生まれ。６７年に最初の短編映画を作成。７６年に長編映画監督としてデビューし、８０年公開の「エレファント・マン」で米アカデミー賞作品賞など８部門でノミネートされ、一躍知名度を上げた。９０年にはテレビドラマである「ツイン・ピークス」が放送開始。同作品には俳優としても参加。ドラマは世界的に大ヒットした。「カルトの帝王」とも呼ばれた。