【オリックス】阪神大震災から30年 当時現役の平井2軍投手コーチ「あの地震のことを忘れられない」
スポーツ報知 / 2025年1月17日 15時23分
オリックスは阪神大震災から節目の30年を迎えた17日、大阪・舞洲の球団施設で犠牲者を悼み、正午から1分間、神戸の方向へ黙とうをささげた。福良GMや岸田監督、合同自主トレ中の新人をはじめとする選手、首脳陣、球団職員合わせて約90人が参加した。
震災当時、高卒2年目のシーズンに向けて調整していた平井2軍投手コーチは、神戸市の選手寮で揺れを経験。「もちろんベッドの上で寝ていたけど、すぐ下から突き上げる感じ(の揺れ)だったので、目が即、覚めた。1月17日は僕も神戸に来て2年目の出来事だったので、まだまだ若い自分だったけど、その時に起きた震災。30年たっても、当時の記憶というか、あの地震のことを忘れられない」と静かに祈りをささげた。
震災後、チームは「がんばろうKOBE」を合言葉に1995、96年とパ・リーグ連覇。平井コーチは95年、53試合で15勝5敗、27セーブを挙げる活躍を見せた。翌96年も34登板で連覇に貢献。「僕たち野球選手は、野球が仕事。勝つことで復興の手助けではないが、ひとつの気持ちの変化で喜んでもらえたら、とやっていた。本当にファンのみなさんと神戸と一体になって取れた優勝」と振り返った。
30年の時が経過し、当時を知らない選手がチームの大半を占める中、同コーチは「(当時を)経験していない子たちもプロに入ってきますし、そういう子たちに(記憶を)伝えていかなければいけない」と決意。「やっぱり自分たちができることをしっかりやって、結果がどうあれ、目標に対して全力を尽くすのが仕事」と力説した。
ドラフト1位・麦谷(宮城・仙台市生まれの外野手は、小学2年時に東日本大震災を経験)「まずは被災された方々への追悼をしっかりとして、今後プロ野球の舞台で頑張っていきます、というのを心の中で唱えた。この30年の節目で、そういう多分ご縁もあると思うので、優勝したい」
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