高校柔道男子８１キロ級で川合遼が静岡県予選連覇 全４試合一本勝ち 全国大会Ｖ目指す

男子８１キロ級で連覇を達成して、全国切符をつかんだ川合遼（右）

　◆柔道　全国高校選手権静岡県予選（１８日、静岡県武道館）

　個人戦男女計１０階級が行われた。男子８１キロ級決勝で川合遼（静岡学園２年）が杉本晴哉（浜松西１年）を合わせ技一本で破り、連覇を達成した。各階級の優勝者は、３月１９日に東京・日本武道館で行われる全国大会出場権を手に入れた。

　王者が圧倒的な力を見せつけた。男子８１キロ級で昨春全国３位の川合が決勝の開始早々、大外刈りで技ありを奪うと、次は袖釣り込み腰で合わせ技一本。「負けない試合を意識しました」。全４試合オール一本勝ちで県の頂点に立った。

　嫌なイメージを払拭（ふっしょく）した。中２で静岡県大会を制し、全国大会では２位となった実力者が、中３では県決勝で敗れ、全国切符を逃した。「その記憶があったから手堅く試合をしようと思いました」。日本一を狙った昨夏の全国高校総体では３回戦敗退。中途半端な攻めを返されて逆転負けしてしまった反省から、最後まで攻めきる気持ちを持って畳に上がった。

　全国大会の目標は、もちろん日本一。ただ、その前に倒したい“敵”がいる。団体戦が２５日に控え、７連覇中の加藤学園とは、勝ち上がれば決勝で対決する。「この勢いを来週につなげたい」。エースが個人戦に続き、団体とのダブル全国を目指す。（塩沢　武士）