2軍スタートも「本当にプラス」巨人ドラ5ルーキーが“桑田メソッド”で新人王へ突き進む
スポーツ報知 / 2025年1月25日 5時35分
巨人の支配下新人5選手を紹介する連載企画「目指せ!慎・巨人の星」の第2回はドラフト5位・宮原駿介投手(22)=東海大静岡キャンパス=。最速153キロの「理論派」左腕は桑田2軍監督からの直接指導を熱望。プロ通算173勝の実績を支えた「桑田メソッド」を吸収し、目標の新人王へ突き進むことを誓った。
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誰より前向きに、宮原は現在地を解釈した。新人王を目標とし、大卒即戦力と期待されるが、キャンプは2軍スタート。しかしそれを「本当にプラス」と言い切った。
「桑田さんの下で野球を教われる。最先端の情報と、培われてきた伝統的ないいものを融合させる柔軟な指導法の方。1軍で活躍できる投手の球や人間性とは一体どんなものか、ぜひ聞いてクリアしたい」
身長174センチながら松井裕樹(パドレス)らを参考に最速153キロの直球とスライダーを武器とする「静岡のドクターK」。「自分が(頭で)動いていると思っても人間は違う動きをしている時がある。客観視するため」と、ウォーミングアップの動作からビデオ撮影する理論派な一面を持ち、東大大学院などで動作解析を学んだ経験のある桑田2軍監督を最高のお手本とする。くしくも身長も同じ。「キャンプ1軍スタートが目的ではない。1軍の試合で投げることが大事」。そう語る目は本気だ。
生まれは神奈川だが、高校は両親の故郷でもある静岡の静岡学園を選んだ。一番の理由は「練習見学で効率の良い頭を使った練習をしていたから」。サッカーの名門だっただけに親からは「サッカーしに行くの?」と真顔で言われた。プロを目指す「転機」は、新型コロナで代替大会となった高3夏。背番号1を同じ左腕の選手に譲り、最後の試合で自身がラストバッターに。「あまりに情けなくて。そこで急にとんでもないスイッチが入った」。大学4年間で体重は15キロ、最速も142キロから11キロ増。「食事と野球のパフォーマンス関係」を卒論に選ぶほど野球に心血を注いだ。
水野スカウト部長も「中継ぎなら1年目からいける」と太鼓判を押す。「目の前のことに集中した先に、新人王があればいい。1軍で勝てる投手になりたい。いろんなことを教わりたい」。2軍始動だからこその“桑田塾”入門が、活躍への近道になると信じている。(堀内 啓太)
◆宮原 駿介(みやはら・しゅんすけ)2002年9月12日、神奈川生まれ。22歳。中1からソフトボールを始め、その後小田原ボーイズに入って野球を始める。静岡学園から東海大静岡キャンパスに進み、4年時に侍ジャパン大学代表候補合宿に参加。趣味は温泉巡り。174センチ、85キロ。左投左打。背番号57。
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