「先発やったらこれくらいっすかね」楽天・辰己涼介、二刀流宣言＆田中将大超え「２５勝０敗」目指す

色紙に「２５勝０敗」と書き入れ、真面目な表情を見せる辰己

　楽天・辰己涼介外野手（２８）が２４日、仙台市内の球団事務所で１２球団で大トリとなる契約更改交渉に臨んだ。昨季８０００万円だった年俸については「ちょっと一身上の都合で答えられないです。家族の都合で。すみません」とかたくなに非公表を貫いた。それでも１５８安打の最多安打に４年連続ゴールデン・グラブ賞の実績を「評価していただいた」と明かし、大幅アップで１億円の大台を優に超えたとみられる。

　グレーのシンプルなスーツで登場。それでも“辰己節”は全開で、目標として色紙に書いたのは「２５勝０敗」。うそか誠か、投手への挑戦意欲を明かし「マジで投げたい。冗談じゃなくて。二刀流させてもらいたいって三木さんに話したい」と真顔で説明。田中将が１３年の優勝時に記録した２４勝０敗について「知らなかったです」と話すも、意識したとみられる数字に「先発やったらこれくらいっすかね。空いているピースは全部埋めたい」と意気込んだ。

　昨季、７６年ぶりに外野手のシーズン刺殺数のＮＰＢ記録を更新する３９７刺殺を記録したが「日本刺殺記録更新。１年ぶりの」と高みを目指す。来オフのメジャー挑戦の可能性については「未来のことは考えていない」ときっぱり。「楽天を優勝させるために契約しました。この２年間は辰年、己（巳）年で辰己の年なので」と２年連続での大活躍を誓った。（秋元萌佳）