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大鵬の孫・王鵬初賜杯へ残った!涙の幕下V弟へ「まだまだこの先大事な相撲がある」

スポーツ報知 / 2025年1月25日 5時30分

王鵬(左)がはたき込みで宇良を破る(カメラ・今西 淳)

◆大相撲初場所13日目(24日、東京・両国国技館)

 西前頭3枚目・王鵬が西前頭4枚目・宇良をはたき込んで3敗を守った。同日に弟の東幕下44枚目・夢道鵬(23)=大嶽=が幕下優勝。自身が叱咤(しった)激励した弟の活躍を刺激に兄弟での同時優勝を狙う。単独トップの西前頭14枚目・金峰山は大関・琴桜を突き出して2敗を守った。大関対決は綱とりの豊昇龍が大の里を首投げで下して10勝目。金峰山を1差で豊昇龍、霧島、王鵬、尊富士が追う展開となった。琴桜は負け越しが決まり、綱取りから一転、来場所は昇進7場所目で初のかど番を迎える。

 勝ち名乗りを受けて土俵下に下りた王鵬は小さく息を吐いた。13日目で、優勝を争う5力士の中で一番最初に土俵に上がった。もろ手で突いて出て、頭を下げた低姿勢からの宇良の押しにも対応。過去1勝6敗と苦手にしていた業師の宇良に勝って昨年初場所以来の2桁勝利に到達。来場所の新三役をより確実なものにし、優勝戦線にも踏みとどまった。

 「少し見すぎてしまったところがあったと思うが、しっかり落ち着いて取れていた」と振り返り、支度部屋で優勝を争う霧島の取り組みが始まると、厳しい表情でテレビ画面を見つめた。

 この日、4兄弟の末弟、東幕下44枚目・夢道鵬(23)=大嶽=が幕下優勝を果たした。付け人を務める末弟が5勝目を挙げた後、三男の王鵬は「あえてプレッシャーをかけるけど優勝したら違うぞ」と励ました。その言葉を胸に末弟は全勝同士の一戦を制し「5歳から相撲をやってきて、こういう場面は一度も勝てなかった」と涙を流し声を震わせた。「このプレッシャーをかみ締めてほしい。こんなところで吹っ切れたら…。まだまだこの先大事な相撲がある」と王鵬。自分に言い聞かせるように言った。

 最高峰の幕内で自分も続く。初の賜杯が視界に入ってきた。八角理事長(元横綱・北勝海)は「王鵬は落ち着いていた。場数を踏んで、上位にずっといる。それぐらいやらないと三役になれない」と王鵬の成長を評価。すでに三役以上との対戦を終えており、14日目は幕内で過去4勝2敗と勝ち越している隆の勝との一番が組まれた。「昭和の大横綱」大鵬の孫の優勝への期待が日に日に高まる。しかし「いつも負けが込むまで、優勝するつもりでやっている。気にならない」と意に介さない。覚醒の時を迎えた。(大西 健太)

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