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愛&佳純に続いた! 張本美和、父のバースデーにジュニア史上3人目3連覇…36大会ぶりの快挙も目指す

スポーツ報知 / 2025年1月25日 5時35分

ジュニア女子で優勝の瞬間、左拳を突き上げて大喜びする張本美和(カメラ・宮崎 亮太)

◆卓球◇全日本選手権 第4日(24日、東京体育館)

 ジュニア女子で張本美和(16)=木下グループ=が、福原愛、石川佳純に続く、大会史上3人目の3連覇を達成した。準々決勝から勝ち上がり、決勝で面手(めんで)凛(17)=岡山・山陽学園高=を3―1で退けた。表彰式後、写真撮影の約12分後に臨んだ一般のシングルスでも2大会連続の8強入りを決めた。この日だけで5試合に臨み、5勝を挙げる過密スケジュールを戦い抜いた次世代エースは、史上最年少16歳7か月での女子シングルス初Vに挑む。

 16歳が戦い抜いた。ジュニア女子で3連覇達成してから時間をほとんどあけずに一般の部にはしご。5試合目となった6回戦で佐藤瞳(27)を4―0で退けると、張本美からようやく笑みがこぼれた。1日で計5勝。「試合続きだったので(優勝直後は)しっかり喜ぶことができなかったけど、一般も勝ってジュニアは3連覇できてうれしい」。ただ、この過密日程にはさすがの体力自慢も「疲れました」と笑った。

 驚異の体力で乗り越えた。前日23日は4試合をこなして、この日は5試合。面手とのジュニア女子決勝では先に1ゲーム(G)を取られ、「緊張や不安もあった。苦しかった」。だが、徐々にペースを握って逆転し、2―1の最終Gではマッチポイントで、ラケットを立てて切るようなYG(ヤング・ジェネレーション)サーブで勝負。相手を崩してフォアをたたき込んだ。55歳の誕生日を迎えたベンチの父・宇さんと抱き合った。試合後は表彰式に出席し、写真撮影が終わったのは午後1時24分。パンを口にくわえ駆け足で準備に向かい、約12分後の同36分には一般の部5回戦の試合に臨んだ。

 この日最後の6回戦はラリーの展開になりやすいカットマン、佐藤戦。「やばいな…体力もつ?」と不安はあったが、タオルで何度も汗をぬぐって戦い抜いた。試合後は早田ひな(24)に3連覇をねぎらわれると、指で「3」をつくり、新スポンサーのサンリオの「ハローキティ」のポーズで優勝を喜んだ。

 前回準優勝の一般も優勝しジュニアとの2冠なら佐藤利香以来、36大会ぶり2人目の快挙。さらに、17年の平野美宇の16歳9か月を超える史上最年少V、男子でこの日、8強入りした兄・智和との史上初きょうだい同時Vも狙える。

 25日の準々決勝へ、「2位を1位に変えたい、優勝したい、1位になりたい気持ちがすごく強い」と美和。卓球全日本史に刻むスマッシュをさく裂させる。(宮下 京香)

 ◆張本美の今大会達成可能な記録 

 ▽史上最年少V 一般女子シングルスで優勝すれば17年の平野美宇の16歳9か月を上回る16歳7か月で制覇。 

 ▽2冠 一般、ジュニアの部との2種目制覇は女子では1988年の佐藤利香以来、36大会ぶり2人目。

 ▽きょうだいV 一般男子で兄・智和が制すれば達成。

 〇…男子シングルスで自身初の2連覇を狙う張本智和(21)=智和企画=は順当に8強入り。「肉を切らせて骨を断つ、くらいの気持ちだった」と覚悟を持って5、6回戦ともに4―1で快勝した。この日は父・宇さんの誕生日。「忘れていた」と妹・美和に言われて気づき、祝福の連絡を入れたという。妹のジュニア女子3連覇には「僕は(出ていても)取れていないと思う。素晴らしい」と賛辞を贈った。

 ◆張本 美和(はりもと・みわ)2008年6月16日、仙台市出身。16歳。Tリーグは木下アビエル神奈川所属。両親の影響で兄・智和に続き卓球を始め、3歳で大会に初出場。昨年は世界選手権、パリ五輪でともに団体銀メダル。アジア選手権は団体金、女子ダブルス銀。世界ランクは日本勢2番手の6位。右シェークドライブ型。K―POP好きで韓国のガールズグループ「aespa」がイチオシ。身長166センチ。

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