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【センバツ】部員半数は“彼女いる”恋愛推奨&SNSもオッケー!滋賀短大付のびのび野球で旋風起こす

スポーツ報知 / 2025年1月25日 5時0分

センバツ出場を決め、大喜びの滋賀短大付ナイン(カメラ・朝田 秀司)

 第97回センバツ高校野球大会(3月18日から13日間・甲子園)の選考委員会が24日、大阪市内で行われ、昨秋近畿大会8強で当落線上にあった大院大高(大阪)は、不選出で29年ぶり2度目の出場を逃した。これで、大阪勢は1927年の第4回大会以来、98年ぶりの選出0となった。近畿最後の6枠目を勝ち取った滋賀短大付は、春夏通じて初の甲子園出場。21世紀枠は壱岐(長崎)と横浜清陵(神奈川)がともに初出場を決めた。組み合わせ抽選は3月7日に行われる。

 近畿6校目に滑り込んだのは滋賀短大付だった。「可能性は低いのかな」と不安げだった保木淳(ほうき・じゅん)監督(39)が喜びの涙をこぼした。08年に滋賀女子から改称されて共学となり、野球部は翌年に発足。春夏通じての初の甲子園切符だ。

 滋賀2位で出場した昨秋の近畿大会が評価された。ベンチ入り20人中、14人が160センチ台。初戦の履正社(大阪1位)戦では、身長162センチのエース左腕・桜本拓夢投手(2年)が120キロ台の直球で完投して4―1の快勝。準々決勝では天理(奈良1位)に1―4で敗れたが、体格のハンデを克服して甲子園常連校と接戦を演じた。

 履正社戦の前には保木監督が「相手は絶対に勝たないといけないプレッシャーがある。君たちは全く硬くなる必要はない」と言い聞かせ、のびのび野球を引き出した。普段の部活でも自主性を重んじる放任主義で、携帯電話はもちろん、SNSもOK、恋愛も推奨している。「もともと女子校で女子の割合が7割近い。『ウチの学校に通っていて彼女ができないのはおかしいぞ』と話しています」と指揮官。主将の森伸文内野手(2年)によると部員の“彼女がいる割合”は「半々ぐらい」で、一般入試で難関私大も狙える普通科2類に通う自身はフリーだ。

 新チームはメンタル強化のために練習前に校歌を大声で熱唱するのがルーチン。旋風を起こす準備は万全だ。(島尾 浩一郎)

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