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独特のヘアースタイルにファンタジックなデッサンも!?「理美容甲子園」で札幌の学生がダブル金賞

HTB北海道ニュース / 2025年1月13日 19時2分

(c)HTB

「理美容甲子園」をご存知ですか?理容師などを目指す学生が技を競い合う大会なんですが、去年、札幌の2人がそれぞれ別の部門で金賞を取りました。1人は、絵を描いて受賞したということなんですが、どういうことなんでしょうか?

ドライヤーとブラシを巧みに使って、髪をセットをする学生たち。

学生:「(Q.緊張しました?)ちょっとしました。武者震い、興奮状態というか」。

後ろは滑らか、前から見ると真四角の独特なヘアースタイル。金賞に輝いたのは…。

アナウンス:「北海道理容美容専門学校、港屋斗梧さん!」

普段はあまり見かけない、このヘアースタイル。一体、どんな技術が競われているのでしょうか?

札幌にある北海道理容美容専門学校。ここで学んでいるのは、理容師、美容師の卵たち。

根室出身の2年生、港屋斗梧さん19歳。

港屋さん:「国家試験のウィッグを仕込んでいる。“さくらさん”っていう人です。“さくらさん”をかっこよく仕上げます」。

2月に迫った国家試験の準備真っただ中です。

港屋さん:「毛に対して斜めに入れると、めっちゃツヤが出ます」。

ディレクター:「唯菜さん、普段ドライヤーかけてる?」

森唯菜アナウンサー:「こうですね」。(髪をバサバサにする仕草)

港屋さん「よくないですよ」。

森アナ:「港屋さんはどんな方ですか?」

クラスメート:「なんでもできちゃうタイプ」「毎日、居残り練習をしている」「港屋くんに、髪を切ってもらっている。熱の入れ方とか、工夫しながらやってるのがすごいと思う」。

クラスメートからも、一目置かれている港屋さん。全国でイチバンに輝いたその種目は、「クラシカルバックバリエーションセット」。

理容の世界では基本と言われるヘアセットで、世界大会でもおよそ100年前から競技種目として続いています。

「理美容甲子園」解説者・飛田恭志さん:「これをやれば、いろんなことを学べるという教育ツールでもある。カットとセットですね。膨らませる技術と抑える技術と、あとは整える技術と、それが詰まっているということです」。

港屋さんは、去年10月に大阪で開かれた「理美容甲子園」に北海道代表として出場。審査員5人中4人が100点満点をつけ、地区予選も含め全国100人の中から見事1位に輝きました。

港屋さん:「頭真っ白でしたね、やば…みたいな」。

森アナ:「金賞を取る自信はあったんですか?」

港屋さん:「ありました」。

「理美容甲子園」解説者・飛田恭志さん:「きちんと寝かせるべきところが寝かされていて、“とかし”とか“面のつくり”とか非常にきれいだった。よくぞここまで、と思いました」。

では、全国一の技術を披露してもらいましょう。制限時間は、大会と同じ30分です。

森アナ:「横から見ると、かなり直角に近い形になってきました。ドライヤーの風だけで、この形に仕上がっています。開始からまだ5分です」。

すると、ドライヤーでセットした髪型を、突如崩し始めました。手に付けたワックスを、髪になじませていきます。

森アナ:「せっかくセットしたのにいいんですか?」

港屋さん:「大丈夫です。ドライヤーで熱が入っていたら形は崩れないんですよ」。

森アナ:「5、4、3、2、1、終了です!」

森唯菜アナ「とってもきれい!芸術作品です。お気に入りポイントは何ですか?」

港屋さん:「こっから見た時の角度。シュッとしてる。『つ』みたいなひらがなの」。

さらに、上から見たときに、お花のように見せるのも港屋さんのオリジナル。放課後毎日、自主練習を重ね、この技術を磨きました。

森アナ:「いろんな部門がある中で、クラシックバック…、クラシックバッククラシカルセット…、クラシカルバック…??毎回、覚えられないんですよ。このクラシカルバック…バリエーションセット!この部門にしたのは?」

港屋さん:「元々、大会に出たくて。本当はカットで出たかった。だけど気付いたら、こっちをやっていました」。

森アナ:「ご自分はこういう髪型にしたい?」

港屋さん:「絶対しないです」。

港屋さんが金賞を取った「理美容甲子園」。札幌にもう1人、金賞を受賞した学生がいます。

平岸高校のデザインアートコースに通う旭川出身の1年生、俣野百香さん16歳。

俣野百香さん:「森の中を描きたいなと思って。ファンタジックな感じで」。

今は大作に取り組んでいます。この時は、描き始めておよそ2週間。まだ下塗り段階。この後、細かい部分を描き入れていくそうです。

同級生:「一部分だけ見てもかわいいっていう物が集まってて」「分かる!」「発見がたくさんあって楽しい」。

そして、俣野さんの作品には「ある特徴」が。

俣野さん:「月と太陽が好きで、よく入れたりします。雰囲気が出て素敵だから」。

実は「理美容甲子園」には、デッサンで競う「ヘアデザイン画部門」もあるんです。去年の大会のテーマは「近未来」。95作品の中から、金賞に輝いた俣野さんの作品がこちら。

俣野さん:「やっぱり自然を描きたかった」。

2カ月かけて描き上げた作品。頭に生えているのはサンゴ、キノコ。その中から、羊が顔を覗かせています。俣野さんのトレードマーク、月と太陽は、どこにあるか分かりますか?

俣野さん:「機械とかAIとかが発展していく中でも、自然がきれいに残っていてほしいなっていう思い」。

自然を大切にしたいと言う俣野さん。森アナに似合うヘアデザイン画を描いてもらいました。

俣野さん「なんとなく描きたいものは考えています」。

完成品はスタジオで。

部門は違えど、ともに「理美容甲子園」で金賞に輝いた2人。将来の夢は?

俣野百香さん:「やっぱり絵に関わる仕事がしたい。もっといろんな人に絵を見てもらいたい」。

港屋斗梧さん:「根室でお店をやりたい。根室の良さを知ってもらって、根室をどんどん盛り上げて楽しい街にしていきたい」。

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