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前島亜美と音楽 デビューアルバム「Determination」に込めた想い

クランクイン! / 2024年10月26日 12時0分

――前島亜美の中にある“未来の可能性”を、ファンのみなさんと一緒に楽しんでいくというか。

前島:そうですね。私はアーティスト活動を長く続けていきたいという目標があるので、焦らずに、一つ一つの出来事をしっかりと記憶していきながら、みなさんと一緒に作り上げ、歩んでいくことを大事にしたいと思っています。


■「まだ先があるんだ」と未来が見えた

――少し抽象的な質問になりますが、前島さんにとって“音楽”とは?

前島:私にとって音楽は、ずっと“華”のような存在なんです。グループとしてデビューした頃、先輩方のライブを見学する機会がたくさんありました。そのときに感じた、音楽が持つ圧倒的なパワーと華やかさは、今でも鮮明に心に残っています。

その後、私は一度音楽から離れ、演劇の世界に飛び込みました。とくに私が魅了されたのは、歌わずに言葉だけで物語を紡ぐストレートプレイという演劇で、言葉とシンプルな演出で舞台を緻密に作り上げていくその繊細さに惹かれていたんです。

そうして役者に専念してきた数年間を経て改めて感じたのは、音楽には“一瞬で人の心を掴む力”があるということ。音楽が持つパワーは、観客全員が一つのエネルギーを共有している感覚を生み出し、その力は舞台演劇とはまた異なる、圧倒的な引力を持っているのだと感じています。

――たしかに。舞台演劇は幕開けから徐々に感情が高まっていくのに対して、音楽ライブでは、最初の曲から観客のボルテージが一気に最高潮に達することもありますよね。一方で、役者として培った経験が音楽活動で活かせる場面も多いのでは?

前島:それは感じますね。グランドミュージカルのオーディションをたくさん受けていた時期には、声楽的な歌のレッスンを受けていて、ポップスとは全く異なる、響きに特化した歌い方を学んでいました。でも、そのときはJ-POPやアニソンのレコーディングにどう活かせるのかが見えなくて、うまく繋がらないなと思っていたんです。

ただ、最近になって人体的に楽で綺麗な音の出し方という点で、クラシック的な要素や声楽で学んだことが今の音楽活動に繋がり、1つのものになってきた感覚があります。とくに、ミュージカルで学んだ「話すように歌う」という劇団四季や宝塚の先輩方の技術に憧れて練習していたことが、時折活かせる瞬間があって。また、歌詞を読み解く過程も台本を読む力に似ていて、結局、すべてが繋がるんだなと実感しています。

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