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『トップガン』“パイロットたち”の38年後 トム・クルーズの恋人演じた女優の壮絶人生とは

クランクイン! / 2024年11月8日 7時0分

■マイク・“ヴァイパー”・メットカーフ/トム・スケリット

 トップガンの教官で、ベトナム戦争の任務中に亡くなったマーヴェリックの父の戦友でもあったヴァイパー。グースを亡くして道を見失ったマーヴェリックを信じて導いた彼を演じたのは、リドリー・スコット監督の『エイリアン』(1979)の船長役で知られるトム・スケリット。

 本作出演の後も、ジュリア・ロバーツら豪華キャスト出演の『マグノリアの花たち』や、ブラッド・ピット主演ロバート・レッドフォード監督の『リバー・ランズ・スルー・イット』などに出演。『ブラザーズ&シスターズ』や『グッドワイフ』、『マダム・セクレタリー』などテレビドラマでも活躍し、『レバレッジ 〜詐欺師たちの流儀』でエミー賞ゲスト男優賞を獲得している。今年91歳を迎えたが、2021年には88歳にして主演映画『East of the Mountains』も公開。2022年にもドラマに出演するなど、最近まで活動していたようだ。

■トム・“アイスマン”・カザンスキー/ヴァル・キルマー

 破天荒で天才肌のマーヴェリックとはまさに好対照、冷静沈着なアイスマン。演じたヴァル・キルマーは本作で大ブレイクを果たし、ジム・モリソンの半生を描く『ドアーズ』(1991)や『バットマン フォーエヴァー』(1995)に主演。アル・パチーノとロバート・デ・ニーロ共演の『ヒート』(1995)やロバート・ダウニー・Jr.主演の『キスキス, バンバン』(2005)に出演するなどその後も活躍したが、2014年に喉頭がんと診断され、度重なる治療のために声を失ってしまう。

 本作では、試練を通じてライバル心を友情に昇華させたマーヴェリックとアイスマンだが、スクリーンの外でもその関係性が見て取れ、トムは続編について「ヴァルなしでは制作しない」と断言。『マーヴェリック』では、声を失ったヴァルをアイスマンに反映させ、感動の再会シーンが実現した。また2023年には自らプロデューサーを務め、声の出ないヴァルに代わり息子がナレーターを務めたドキュメンタリー『ヴァル・キルマー/映画に人生を捧げた男』も公開されている。

 大ヒットを記録し、スティーヴン・スピルバーグをして、コロナ禍にあえぐ映画産業を救ったと言わしめた『マーヴェリック』。アイスマンとマーヴェリックの再会シーンだけでなく、ケニー・ロギンスの「デンジャー・ゾーン」をバックに空母から戦闘機が飛び立つ冒頭シーンなど、オリジナルのエッセンスは脈々と受け継がれている。伝えられているところでは、第3弾には、グースの息子役を演じたマイルズ・テラーら『マーヴェリック』のキャストが出演に意欲を見せているそう。今回紹介したオリジナルキャストのカムバックの可能性も否定できない。(文・寺井多恵)

 映画『トップガン』は11月8日、『トップガン マーヴェリック』は11月15日に金曜ロードショー(日本テレビ系/毎週金曜21時)にて放送。

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