アカデミー賞選出! 『Playground/校庭』公開日が3.7に決定、特報&ビジュアル公開
クランクイン! / 2024年12月11日 15時0分
第94回アカデミー賞国際長編映画賞ショートリストに選出され、第74回カンヌ国際映画祭にて国際批評家連盟賞を受賞したベルギー映画『Playground/校庭』の公開日が、2025年3月7日に決定。観る者をかつて経験した<あの世界>へ引き込む特報、ティザービジュアル2種が解禁された。
大勢の子供たちが教室で学び、休み時間に校庭を元気よく駆け回る学校は、みずみずしい生命力に満ちあふれた場所だ。ところが小さな子供の目を通してその日常を写しとると、多くの大人たちが抱くイメージは打ち砕かれる。本作は、どこにでもありそうな小学校の敷地内に舞台を限定し、全編を主人公である7歳の少女の視点で紡ぎ上げた生粋の“学校”映画。その徹底された演出手法は、さながら没入型のスリラー映画のような並外れた緊迫感と臨場感を生み、子供にとってあまりにも過酷な現実を生々しくあぶり出す。
1984年にブリュッセルで生まれたローラ・ワンデル監督が鮮烈な長編デビューを飾った本作。大人にはうかがい知れない子供の世界を斬新なスタイルで捉えたその映像世界は、驚くほど高密度の映画体験を実現し、アーティスティックな完成度の高さにおいても傑出した出来ばえとなった。第74回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門に出品され、国際批評家連盟賞を受賞。さらにロンドン映画祭で新人監督賞に輝くなど、世界中で29の賞を獲得し(2024年11月時点)、第94回米アカデミー賞国際長編映画賞のショートリストにも選出された。
海外メディアからも、「完璧。ノックアウトされる」(The New York Times)、「強烈な没入感。稀に見る傑作」(Reeling Reviews)、「ずっと涙が止まらない。心に深く残る」(Chicago Reader)、「平凡な学校が、恐ろしい戦場と化す」(Variety)など多くの絶賛評が寄せられている。
本編わずか72分のミニマルな本作は、初登校の日を迎えた主人公ノラが兄のアベルに抱かれて泣きじゃくっているファースト・ショットから、観る者の目を釘付けにする。内気なノラにとって見知らぬ子供たちがあちこちで叫び声を上げ、無闇に走り回っている学校は、まさにカオスそのものだ。その未知なる混乱のまっただ中に投げ出されたノラは、どうやって友だちを見つけ、集団生活になじんでいくのか。しかも他者との関係を育む過程においては、同級生に残酷なことを言われたり、ふとしたことで仲間外れにされることもある。
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