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『モアナ2』日本人スタッフに聞く 「ディズニーで働きたい」の夢をかなえたプロセス

クランクイン! / 2025年1月8日 8時0分

映画『モアナと伝説の海2』アニメーターの園田優花

 「ディズニーで働きたい」。そんな大きな夢をかなえた日本人が、大ヒット公開中の映画『モアナと伝説の海2』に参加している。アニメーターの園田優花だ。前作『モアナと伝説の海』が公開された頃は、まだ現在働くカナダのバンクーバーに移住したばかりだったという園田。それから数年かけて、どのように夢をつかんだのだろうか。園田に話を聞いた。

■チャンスをつかむためカナダへ

 スタジオジブリ作品が好きで、アニメーション業界に興味を持ったという園田。武蔵野美術大学に通い、さまざまな映像表現を勉強する中で、3DCGのクラスを受け、将来の道筋が見えたという。

 「1コマだけ3DCGのクラスがあって、シンプルな丸や四角い箱が動いているだけで、ストーリーが伝わることにとても感動したんです。 アニメーションだけで物語表現ができることに感銘を受け、自分で3Dの勉強をしながらアニメーターを目指しました。ほぼほぼ独学で、当時はアニメーターの方が行っていたワークショップなどに参加したりもしました」と夢の始まりを語る。

 それから大学卒業間近に、海外で働くアニメーターによる日本での講演会に参加し、夢がより具体的になっていったそう。「講演会でデモリール(自分で手掛けた映像作品をダイジェスト風に編集した映像)を見ていただいたら、当時バンクーバーに映像業界がたくさん進出していた時期だったので、『バンクーバーのジュニアと同じようなレベルだし、これからアニメーター不足になるだろうからチャンスがあるんじゃないか』というお話をいただきました。まだ経験がなかったのですが、チャンスがあるなら行ってみようということでバンクーバーへ来たのが最初です」と話す。

 一念発起して訪れたバンクーバーで最初に見た映画が『モアナと伝説の海』だったそう。その後『スパイダーマン:スパイダーバース』などに携わりつつ、今から約1年半前にウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオで働くことになった。

 「ディズニーがバンクーバーに支社を出すタイミングで、アニメーターを募集する機会があったので、そちらに応募しました。面接の時に『モアナと伝説の海2』のプロジェクトをやりますと言われて。『バンクーバーで最初に見た映画の続きに携われるんだ!』と思い、すごくうれしかったです」と感慨深い様子で語ってくれた。

 そんな園田は、『モアナと伝説の海2』で、全キャラクターのアニメーションを担当しつつ、モアナが走ったりアクションをしたりという「かっこいいシーン」を主に担当。本作のヘッド・オブ・アニメーションを務めたエイミー・ローソン・スミードによると、アニメーターにもそれぞれ得意分野があり、アクションシーンが得意な人もいれば、泣くシーンが得意な人もいるため、手掛けるシーンは、なんとなくの振り分けが行われているという。

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