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松下洸平×松下優也、主戦場定めない2人がつかみたい“夢”とは? 「苦しみを味わえるのが幸せ」

クランクイン! / 2025年1月19日 8時0分

(左から)松下洸平、松下優也

 1月22日に東急シアターオーブにて初日を迎えるミュージカル『ケイン&アベル』。イギリスの国民的作家、ジェフリー・アーチャーのベストセラー小説を原作に、音楽にフランク・ワイルドホーン、脚本・演出にダニエル・ゴールドスタインといった世界的クリエイターを迎えた期待作だ。その主人公・ケイン役を務めるのが、松下洸平。そして、ライバルのアベル役には松下優也が抜てき。今回は、ついに動き始めた『ケイン&アベル』の稽古場にて、世界初演ミュージカルに挑む2人にインタビュー。初共演となるお互いの印象から、役柄さながらの“夢”まで聞いた。

■初共演の“W松下”、お互いを絶賛!

――いよいよ本格始動した『ケイン&アベル』。稽古場の雰囲気はいかがですか?

洸平:進みがめちゃくちゃ早いです! ついていくのが必死というか。立ち稽古が始まって1週間ぐらいで1幕全部終わったんです。

優也:なんなら一昨日通してるし。

洸平:そうなんですよ。この間1幕を通した時、ほんと笑えるくらいの出来で(笑)。優也くん演じるアベルが「(伴奏)ジャンッ!」ってかっこよく終わるシーンがあるんですが、ちょっとほっこりする感じで(笑)。でもすごく新鮮で、逆に刺激的でした。

優也:ほんとにスピード感が想像以上に早くて。ケインも、自分が演じるアベルも、ミュージカルにしては会話劇なところが多く、セリフが多いんですよ。だから家に帰ったら、「明日多分あのシーンやるから、もう覚えとかないと……」みたいな、今は覚えることに追われてるって感じで。曲数もセリフも多いので、今は自分が何か意見を出して作っていくというよりも、まず追いつくことに必死。この1週間は、がむしゃらに過ごしてたって感じです。

――初共演となる洸平さんと優也さん。稽古を共にし始めて、お互いの印象に変化などはありましたか?

洸平:(優也は)めちゃくちゃかっこいいです、ほんとに。アベルという役は、ケインと対になるようなキャラクター。ケインは裕福な家庭で育って、わかりやすく言うとちょっと“お坊っちゃま”というか、エリートですが、アベルは真逆で、身寄りのないところからのし上がっていった“野生的”な男。優也くんのアベルが “まさにその感じ”というか、メラメラと常に燃えたぎっていて。ここからどんどん上がっていくと思うけど、現段階でこれだけかっこいいアベルがいるから……これはやばいです。

優也:役者をやりながらアーティストとしても活躍している洸平くんはどういう感じでミュージカル曲を歌うんだろうっていうのは、ちょっと興味があったんですよ。洸平くんは歌のディテールがすごく繊細で、ちょっとした歌のニュアンスはすごく自分と通じるものがあるなと感じました。ケインとしての心情みたいなものが、すでに本読みの時点で歌の技術にしっかり盛り込まれていたのが驚きましたね。2幕にすごくいい曲のソロがあるんですけど、それは特に素晴らしいなと思って。純粋に勉強になるなと思いました。

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