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「25年楽しみな冬ドラマ」ランキングの“トップ3”、第1話は実際どうだった? 徹底レビュー

クランクイン! / 2025年2月1日 7時0分

(左から)香取慎吾、横浜流星、山下美月

 年が明け、続々とスタートを切っている冬ドラマの数々。今回は、クランクイン!が実施した2025年「期待の冬ドラマ」ランキングTOP10から、上位3作にランクインした作品の第1話を徹底レビューしていこう!

■ 現代の価値観と摩擦起こさずどこまで性風俗産業を描けるか『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』


 「期待の冬ドラマ」ランキング第3位は 横浜流星が主演する大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』(NHK総合/毎週日曜20時ほか)だった。

 放送100年となる今年の大河ドラマは、日本のメディア産業、ポップカルチャーの礎を築き、ときに“お上”に目をつけられても“面白さ”を追求し続けた“蔦重”こと蔦屋重三郎の波乱万丈の生涯を描く物語。脚本を大河ドラマ『おんな城主 直虎』やNHKドラマ10『大奥』などを手掛けた森下佳子が務め、語りを綾瀬はるかが担当する。

 第1話は、江戸中を襲った大火(大火事)のディザスター・シーンから壮大に始まり、「今年の大河は戦国時代じゃないんだ」とガッカリしている視聴者の目を覚まさせる幕開けだ。初回ということもあり、語りの綾瀬はるかも出演し、当時の吉原の仕組み、風俗をナビゲーションする構成となっており、「岡場所」「八忘」など時代劇に疎い筆者には勉強になった。話は逸れるが、大河ドラマで「スマートフォン」が映るのは超レアシーンなのではないだろうか?

 売れっ子の花魁、小芝風花演じる花の井が象徴するような華やかな夜の世界があれば、客を取れずに死んだ女郎が身ぐるみを剥がされた状態で投げ込み寺で見つかる、という悲惨な世界もある。吉原の光と影が交差する。

 後半では、女郎たちを低賃金でこき使い、自分たちは暴利を貪る女郎屋の経営者層との対立構造が描かれる。吉原の経営をひっ迫させる無許可の岡場所の取り締まりをお上に上申しても、取り合ってもらえない。そこで、横浜演じる蔦屋がその後の人生をかけることになる“メディア”に目をつけたところで第1話は幕を閉じる。

 本作について、第1話では遊女たちの全裸遺体のシーンが一部で物議を醸していたが、そんなことより何よりも、大河ドラマというNHKの看板コンテンツにおいて性風俗産業を真正面から取り上げるというのが、とても挑戦的だ。現代の価値観と摩擦を起こすことなく、かと言って、都合が悪いことをぼかして作品としての勢いを失うことなく、この1年を完走できるのか。蔦屋重三郎の人生とともに注目したいところだ。

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