1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 芸能
  4. 映画

『ブルータリスト』で再びホロコースト生還者を演じるエイドリアン・ブロディ、『戦場のピアニスト』の役作りが基盤に

クランクイン! / 2025年2月4日 11時0分

映画『ブルータリスト』場面写真

 第97回アカデミー賞にて作品賞をはじめ10部門にノミネートされたエイドリアン・ブロディ主演映画『ブルータリスト』より、ホロコーストを生き延びアメリカへ渡った主人公ラースローの失われた夢が再び輝き出す瞬間を切り取った本編特別映像が解禁。併せて、エイドリアンが役作りや作品への想いなどを語るコメントが到着した。

 本作は、第二次世界大戦下のホロコーストを生き延びアメリカへと渡った、ハンガリー系ユダヤ人建築家ラースロー・トートの30年にわたる数奇な半生を、弱冠36歳の気鋭ブラディ・コーベットが監督・脚本を務めて描き出した、215分にわたる壮大な人間ドラマ。

 今回解禁された本編特別映像は、ある出来事によって建築家の職を追われたラースローが、未だ建築への想いを捨てきれず、感極まる様子を捉えたもの。ヒゲも伸び放題でただ<生きる>ために、日雇いの工事現場で石炭を運んでいたラースロー。だが、全てを諦めていた彼の元に過去の業績を知った実業家ハリソンが訪ねてくる。

 ハリソンから「これらは、君の設計だな?」と、自身が手掛けた建築物の写真を手渡されるラースロー。写真を眺めるうちに感極まるラースローに、ハリソンは「実に芸術的だ」と褒め称える。ここから始まるラースローの新しい物語を予感させるような、希望を感じさせるシーンとなっている。

 本作で第97回アカデミー賞主演男優賞にノミネートされたエイドリアン・ブロディ。彼が同映画賞にノミネートされるのは実に22年ぶり。ホロコーストを生き抜いた実在のピアニストを演じて、第75回アカデミー賞主演男優賞を29歳で最年少受賞した『戦場のピアニスト』以来のことだ。奇しくも、『ブルータリスト』では建築家、『戦場のピアニスト』ではピアニストといういずれもアーティスト性を持ち、“ホロコーストから生還した”キャラクターを演じている。

 ブロディは「『戦場のピアニスト』でシュピルマンを演じるときに行ったリサーチや役づくりが、今回ラースローを演じるうえでの基盤になっているのは事実です」と明かす。そして、2人の主人公が共に<アメリカに渡ってきた移民>であること、写真家であった自身の母が<子供の頃にハンガリーから逃れてアメリカに渡ってきた>ことにも言及。

 「ニューヨークのクイーンズ地区で、貧しいながらも両親とアメリカでの生活を築き上げてきました。そしてアーティストとしての声を獲得していったのです」「この事実から、この映画『ブルータリスト』が僕には特別な意味を持った現実的な体験のように感じられたのです。同様に、観てくれる多くの人にとって共感できる内容であってほしい。先祖や家族が歩まなければならなかった苦しい道について。現在の位置を確立するまでの苦労の積み重ねについて目を向けてほしい」と言葉に力を込める。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください