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『名もなき者』ジェームズ・マンゴールド監督が来日! 製作に関わったボブ・ディラン本人とのエピソード明かす

クランクイン! / 2025年2月4日 11時0分

映画『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』ジャパンプレミア試写会イベントに登壇したジェームズ・マンゴールド監督

 2月28日に公開される映画『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』より、ジェームズ・マンゴールド監督が来日。3日に行われた日本最速上映のジャパンプレミア舞台挨拶に登壇し、主人公の若き日のボブ・ディランを演じたティモシー・ャラメへの信頼や、ボブ・ディラン本人に会ったエピソードを明かした。

 本作は、アカデミー賞ノミネート監督であり、『ウォーク・ザ・ライン/君につづく道』『フォードvsフェラーリ』の名匠ジェームズ・マンゴールドの最新作。ロック界の最重要アーティストであり、今なお現役ミュージシャンとして舞台に立ち続ける“生きる伝説”ボブ・ディランの青春時代を描く。ディラン本人も製作に協力し、シャラメがプロデューサーとしても参加する。

 『LOGAN/ローガン』以来8年ぶりの来日となったこの日、マンゴールド監督は「本当にこうして東京、日本に戻って来られて、とても嬉しく思っています。日本の映画コミュニティは熱量がすごく、映画文化が生き生きとしているのが魅力です。私はそんな日本の映画界が大好きですね。本作の音楽シーンも同じく情熱的なので、この作品を日本の皆さんと分かち合えることが、とても楽しみです」と満員の観客に向けてあいさつ。

 そして、本作でボブ・ディランを描くにあたり、本人と実際に会ったとされるエピソードや印象について「ディランとは長い時間を共に過ごすことができました。まず脚本のリサーチを重ね、執筆したものを彼に読んでもらいました。すると、とても気に入ってくれて、“会おう”と言ってくれたんです。実際にお会いして、彼から本当にたくさんのことを学びました」と、まずは会うまでの経緯を説明。

 続けて「もちろん、ディランについて書かれた本や資料から事実は得られます。でも、彼と直接話したことで、そうしたものには載っていない、もっと個人的で感覚的なことを知ることができました。例えば、“この曲を書いたとき、どこに座っていましたか?”とか、“どの時間帯に作業していましたか?”といった質問をしました。映画というのは、その時代や場所、空気感を伝える力に優れています。単なる事実だけではなく、“その場にいたとき、どんな気持ちだったのか”という感覚的な部分を伝えることが大切だと改めて感じました」と当時を振り返りながら語った。

 また、ディランについて「脚本やアイデアについて感想は伝えてくれましたが、“ここが抜けている”といった指摘は一切なかったですね。むしろ、とても協力的で助けてくれました」と言い、「例えば、映画には『Masters of War(戦争の親玉)』という楽曲が登場します。この曲は6分もあるので、映画の中で全て流すのは難しいと思っていたのですが、ディランが“大丈夫、俺もライブで全部は歌ってないから”と言ってくれたんです(笑)。そうした形で、彼は作品に対して柔軟で、制作を後押ししてくれました」と明かした。

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