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ゴッホの幻の作品を日本人画家が復元に挑戦!

IGNITE / 2017年10月5日 22時0分

ファン・ゴッホが一筆で描いたことで偶然生まれたかすれたような線も、細かい筆で緻密に描き込んで再現、しかも一筆書きで描いたように表現。

上:古賀さんが自作した絵具 

下:市販の絵の具 色味はもちろん質感が大きく異なる

模写の様子

かすれた線などは、細筆で緻密に描き込んで再現

模写部分の完成図 道の色は、手紙に描かれた色指定を採用した

~復元編~
そして、失われた大部分をスケッチや関連作品をもとに再現していく作業は、古賀さんのアトリエで行われた。断片にないモティーフ(太陽、空、樹木、跳ね橋など)は、同年代に描いた作品を参考に描く。しかし、それらの例とそっくりになるほど捏造感が強く出てしまうため、同じような描き方ながら違う、しかし、紛れもなくファン・ゴッホらしい効果を出す、というきわめて困難な作業を進めていった。

黄色い空、バラ色の道など実験的な作品であったと想像される

真北の方角に描かれた、あるはずのない太陽

研究者による、様々なアドバイス

3、プロジェクトについて

北海道立近代美術館での展示の様子

監修:圀府寺 司(大阪大学 教授)
「現存しない作品の復元、という難易度の高い、クリエイティヴな作業です。ご来場の皆様には、この挑戦の現時点での成果をご覧いただくことになります。皆さんのご感想やご助言を生かして今後もこのプロジェクトを進めていきたく思います。」

画家:古賀 陽子
「復元にあたり、ファン・ゴッホの色彩やタッチの絶妙なバランス感覚と力強い表現力を肌で感じ、彼の作品の素晴らしさに改めて感嘆しました。探求をやめないファン・ゴッホの、絵ごとに変わりゆく画風の中に一貫した「ファン・ゴッホらしさ」を発見・表現することは、手探りで困難な作業です。この復元に正解はありませんが、失われた、もう誰にも観ることのできない作品に想いを馳せながら進める作業は、とても貴重な経験です。」

本作品は、北海道立近代美術館で開催中の「ゴッホ展 巡りゆく日本の夢」で展示中。その後、本展は東京都美術館(10月24日(火)から)、京都国立近代美術館(2018年1月20日(土)から)へ巡回する。

本プロジェクトの復元画家・古賀陽子さんが参加した、世界初・全編が油絵で動く映画「ゴッホ ~最期の手紙~」は、11月3日(金)よりTOHOシネマズ 六本木ヒルズほか全国順次ロードショー!
http://www.gogh-movie.jp/

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