大山和牛が実現した“50年越しの夢”を銀座で味わう ~「焼肉 強小亭GINZA」がオープン
IGNITE / 2018年3月26日 19時0分
ブランド和牛というと、何をイメージするだろうか。栃木県の大田原牛、三重県の松阪牛、岐阜県の近江牛、兵庫県の神戸牛などが挙がることだろう。しかし、2017年に開催された「全国和牛能力共進会(通称 和牛オリンピック)」のなかで肉質に関する審査の1位を獲得して“日本一の和牛”と認定された、知られざるブランド和牛「鳥取和牛」をご存知だろうか。
その鳥取和牛のひとつである“大山黒牛(だいせんくろうし)”を味わうことができる都内唯一の店「焼肉 強小亭GINZA」が3月26日にオープンした。
■鳥取和牛の品種改良に挑み、“日本一の和牛”の称号を獲得
鳥取と和牛の歴史を紐解くと、その歴史は驚くほど長い。なんと、平安時代にも鳥取を代表する名山「大山」の山麓で牛の生産をしていた記録が残っているのだという。また、江戸時代から明治時代には全国で最大規模の「牛馬市」(牛や馬を取引する市場)として栄え、長い和牛の歴史の中で鳥取はルーツのひとつとされているのだという。
しかし、早く大きく育つという特徴に持つ鳥取和牛は、松阪牛や神戸牛など霜降りの強いブランド牛の人気に押される形で影を潜めてしまう。そこで、鳥取和牛の品種改良に挑み、鳥取県産のブランド和牛を再び立ち上げ、幾度の挑戦を経て“日本一の和牛”の称号を獲得したのだそうだ。
■生産頭数は、わずか130頭。1ヶ月に2頭しか出荷することができないという希少な牛
過去11回開催された和牛オリンピックの第1回優勝牛は、鳥取和牛だった。それから50年の間に、(霜降り人気という)トレンドの変化に追いつこうと取り組んできた。今回、肉質日本一に鳥取和牛が輝いたことで、生産者のこれまでの努力が報われた」(鳥取県庁東京本部長の岡崎さん)
その生産に携わったのは、鳥取県大山町で西田畜産を営む西田佳樹さん。地元の生産者や精肉店を巻き込み鳥取発の和牛ブランド“大山黒牛”を立ち上げ、大山山麓が磨いた上質な水と、地元農家が減農薬で育てたお米のわら、そして西田さんの深い愛情によって、極上の大山黒牛を育て上げたのだという。生産頭数は、わずか130頭。1ヶ月に2頭しか出荷することができないという希少な牛で、今回オープンした「焼肉 強小亭GINZA」は鳥取県外で唯一この大山黒牛を味わえる店なのだ。
■鳥取の夢と生産者の努力の結晶である“大山黒牛”
「肉の流通では、農家がどんなに愛情を掛けて育てても、その価値は市場の購買者が決める。そこに生産者の気持ちは一切入らない。僕は、家族同様に育てた牛が最後の最後で生産者の感情を入れられない形で(食肉として)売られていくのがすごく嫌だった。そこで、自分でブランドを立ち上げて、自分自身が納得できる形で販売できる方法を作ってきた」(西田さん)。
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