廃線となったローカル線跡をアドベンチャートラベルで再生。島根県の集落に欧米豪の訪日客を誘致
IGNITE / 2018年11月20日 22時0分
日本人が田舎と感じる秘境を西洋人は「東洋の神秘」「奥深い秘境」と感じるだろうか?
インバウンド事業を行うリベルタはアドベンチャーツアーによる非日常体験を提供する取り組みを開始。欧米系観光客を地方へ誘致し、ローカル線の廃線跡地をアドベンチャーツーリズムで世界ブランドにする取り組みがスタート。政府が掲げる2020年訪日客4000万人への布石となるのか。
地域の魅力を世界視点で発掘し、アドベンチャーツーリズムの手法で西洋の富裕層向けに旅行商品化。11月16日から11月19日に、出雲・石見銀山・江の川流域で、アドベンチャートラベルのモニターツアーを実施した。
中国山地を南北に流れる江の川流域は、島根県内でももっとも過疎化が激しく進む地域。地元の人たちとのふれあいこそがディープな異文化体験のカギになるとして、奥深いそのエリアに外客誘致を図る。
■長期周遊型アドベンチャーツアーで過疎化が進む日本の地域の姿を垣間見る異文化体験ツアー
第3弾となる今回のモニターツアーは、アメリカ、オーストラリア、香港、南アフリカの海外の旅行会社のバイヤーとトラベルジャーナリストの計8人を招致し、地元在住の英語ガイド先導で周遊。
神話のふるさとである出雲、ユネスコ世界遺産に登録されている石見銀山と、江の川流域に息づく人々との出会いをテーマに旅は設計される。
■ゴールデンルートに代わる新たなデスティネーションとして、出雲・石見銀山・江の川エリアを世界にアピール
ツアーでは稲佐の浜から出雲大社までをゆったりと歩く。日本の文化・歴史を「頭」で学び、日本の自然を「体」で感じることが大事な要素。さらに日本の地域の人たちと触れ合うという「ハート」で感じる部分も大きなカギ。
石見神楽は世界に通用する伝統芸能。ツアーパッケージに組み込まれ、今回のモニターツアーでも上演される。
■顧客ターゲットは西洋の富裕層
旅慣れた西洋人を対象に、お膳立てしない本物の日本、歴史、伝統、文化、食、そして日本人の暮らしぶりなどをわかりやすいストーリーとして伝えていくことに重きを置き、地域に根ざす人たちとの触れ合いも付加価値として提供。
アジア圏からの顧客に比べ、欧米豪など西洋からの観光客は遠い距離を移動して来日する分、滞在日数が多く、旅行消費額も多くなる傾向がある。またウォーキングツアーという狭域エリアをゆったりと周遊する手法を用いることで、これまで通過点にしかならなかったような地域が目的地となり、外貨を獲得する機会が増えることが見込まれる。
-
- 1
- 2
この記事に関連するニュース
-
ナビタイムジャパン、訪日外国人観光客の「鉄道利用動態分析」を開始
PR TIMES / 2024年9月19日 15時40分
-
【三重県明和町】インバウンド誘致・斎宮文化芸術祭を開催します
PR TIMES / 2024年9月12日 14時35分
-
地方私鉄と「台北メトロ」友好協定の本当の狙い 「知られざる観光地」求める訪日客取り込めるか
東洋経済オンライン / 2024年9月7日 7時0分
-
第5回『Attractive JAPAN Award』受賞者を発表!大賞は、熊本武士道ツーリズム協議会の「熊本侍」の精神を学ぶコアな日本を体験できる侍ツーリズム
PR TIMES / 2024年9月5日 21時40分
-
アフターコロナのインバウンド最新情報などを発信 「第27回JNTO インバウンド旅行振興フォーラム」がスタート
OVO [オーヴォ] / 2024年9月5日 17時10分
ランキング
-
1土井善晴氏が味噌汁に入れた“意外なモノ”に驚き 「めちゃめちゃおいしい」
Sirabee / 2024年9月24日 5時0分
-
2人気のポイント勢力図が変わりつつある?【ポイント経済圏の調査から解説】
オールアバウト / 2024年9月24日 19時30分
-
3フェリシモ商品「パクリでは…?」指摘相次ぐ→販売中止に 猫のしっぽ部分を模したクッション、類似の商品が存在「深くお詫び」
まいどなニュース / 2024年9月24日 19時10分
-
4本当に実写? 再現度がヤバすぎたキャラに「すべて完璧」「あまりに自然」
マグミクス / 2024年9月24日 21時25分
-
5WHOが注意を呼びかける「エムポックス」とは?治療薬はあるのか【薬学部教授が解説】
オールアバウト / 2024年9月24日 20時45分
複数ページをまたぐ記事です
記事の最終ページでミッション達成してください