世界的ファッションデザイナー×京都の織物が北欧家具コラボレーション
IGNITE / 2020年11月10日 19時0分
ファッションデザイナー×北欧家具が、織物の未来を考えさせる。
実に興味深い展示会が、11月18日(水)よりフリッツ・ハンセン青山本店で開催される。
■織物の未来を考える活動
「織物屋の試み展 其の二 ―ファッションデザイナー編―」と名付けられたこのイベントを仕掛けたのは、京都・西陣の川島織物セルコン。織物の未来と100年後の川島織物セルコンを考える活動のひとつとして企画されたものだ。
北欧家具メーカー フリッツ・ハンセンの代表作エッグチェアに、ファッションデザイナー 三原康裕 、クリステル・コーシェ 、ロク・ファンの三氏がファブリックデザインを手掛けた織物を貼り込んだ。三者三様の作品をご紹介しよう。
■「時を織り込む」という詩的で壮大なチャレンジ
「時の堆積」 三原康裕
川島織物セルコンのアーカイブから選びだした柄を、紋ビロード引箔の技術で表現。箔には漆を使い、塗っては剥がし、塗っては剥がし、という工程を繰り返し、美しいファブリックがあたかも朽ち果てたような、自然な経年変化が感じられるように仕上げた。
三原康裕 / Maison MIHARA YASUHIRO
ヨーロッパより伝わり、17世紀頃から日本で制作されるようになった紋ビロード。立体的にパイル・ビロードで柄を表現できるのは、日本では川島織物セルコンのみだ。その紋ビロードの技術と、漆芸の伝統技術とを掛け合わせて出来上がったこのファブリックは、工芸品とも言えるような仕上がり。
■2つの異なる世界を繋ぎ合わせ新たな創造物を生み出す
「Paris Meets Kyoto」 クリステル・コーシェ
クリステル氏が得意とする “ジャージ素材をパッチワークのように嵌め合わせた作品” は、2つの異なる世界のものを繋ぎ合わせることによって新しいクリエーションを生み出していく、という自身のキャリアを象徴する手法。
日本の文化や京都にも愛着を持っているクリステル氏は、このファブリックを「日本の伝統技術で作りたい」と考えた。そこで、日本とヨーロッパから50着近くのユーズドサッカージャージを収集、小さく切り裂いて和紙に並べて貼り、それを糸状に裁断して織り込むという引箔の技法でファブリックを完成させた。
クリステル・コーシェ / KOCHÉ
ユーズドサッカージャージを用いるためには、伸縮性を調整するなど伝統技法を新しい見解で見直すことが必要であり、それこそが「伝統工芸品というのは常にモダンなものになりうる」というコーシェの意図を再現することになった。
-
- 1
- 2
この記事に関連するニュース
-
佐賀玉屋がファッションデザイナー【渋谷ザニー】氏を百貨店プロデューサーとして契約し新たな一歩を踏み出す!
PR TIMES / 2024年8月2日 12時40分
-
【北海道 東川町】パナソニック汐留美術館で開催中の「ポール・ケアホルム展 時代を超えたミニマリズム」に特別協力
@Press / 2024年7月29日 10時0分
-
[社説]人間国宝に新垣さん 幻の上布復活の道開く
沖縄タイムス+プラス / 2024年7月20日 4時0分
-
センスよすぎ…「チャイニーズ・タイペイ」五輪ユニフォームはビビアン・スーも着用したブランド 世界的デザイナーが監修
まいどなニュース / 2024年7月16日 6時55分
-
“伝統美を感じるインテリア”をテーマにしたNEWテイスト<クラシック>カテゴリOPEN!
PR TIMES / 2024年7月10日 13時15分
ランキング
-
1やってはいけないお米の保存方法とは? 正しい保存場所や賞味期限を詳しく解説!
オールアバウト / 2024年8月3日 20時45分
-
2「裏切者だけは許さない」安倍晋三元首相直筆の手帳にあった恐怖の"緑 赤 黄"色分けリストに怯えた現女性知事
プレジデントオンライン / 2024年8月4日 8時15分
-
3うっかりやっていませんか? 「指し箸」「ちぎり箸」「渡し箸」… 意外と知らない箸使い30のNGマナー
オールアバウト / 2024年8月3日 20時50分
-
4手取り15万円、ブラック職場…半年以内に1割が辞める「定年自衛官」のキツすぎる再就職事情
日刊SPA! / 2024年8月4日 8時53分
-
5紫式部も予言「清少納言の末路」酷すぎる噂の数々 なぜ式部はこんなにも罵ったのか?その理由
東洋経済オンライン / 2024年8月4日 10時0分
複数ページをまたぐ記事です
記事の最終ページでミッション達成してください