岐阜県美術館で山本芳翠など明治以降の「日本洋画の美の変遷」に迫る展覧会開催
IGNITE / 2022年1月17日 14時30分
山本芳翠や黒田清輝、青木繁といった日本を代表する洋画の世界へ。
岐阜県美術館では、展覧会「ポーラ美術館特別協力 new-fashioned:日本洋画 美の系譜」を開催中。世界的に注目される美術館のひとつである「ポーラ美術館」に収蔵されている日本洋画コレクション25点と合わせて、約150点を展示。初公開となる資料などを紹介しながら、「日本洋画とは何か」に迫る。さらに特別イベントとして、アートツアーや鑑賞会、美術講座も行われる。
山本芳翠《裸婦》1880年頃 岐阜県美術館蔵 【重要文化財】
■遥かなる美の境地にむけて、現代の視点から洋画の系譜をたどる
視覚的な表現である絵画は、時代や社会を超越し、感性や感覚を鑑賞者と交感できるメディアだ。歴史が移り変わるたびに、新たな要素を取り込みながら、時代を象徴する表現を生み出してきた。
従来絵画は、平面上に反射した光を描き鑑賞することを前提としており、その色彩と形態のなかに美の存在を求めてきた。しかし、デジタル化へと加速度を増す現代社会では、直接発光する画面越しの画像が日常生活に満ち溢れ、かつてないほどの視覚認識の変化が、画家や鑑賞者にもたらされようとしている。
いつの時代も、画家が求めてきたことは、本物の表現が宿す永遠なる美へのあこがれ。本展覧会では、絵画における美のありかを探るべく、西洋文化が一気に流入し、日本文化に大きな変容をもたらした明治まで時代を遡る。
黒田清輝《菊》1912年 ポーラ美術館蔵
青木繁《海》1904年 岐阜県美術館寄託
安井曾太郎《薔薇》1954年 ポーラ美術館蔵
■本展覧会のみどころ
・美の殿堂 ポーラ美術館と岐阜県美術館による一大企画
ポーラ美術館は、モネを中心とする印象派からレオナール・フジタ、パブロ・ピカソなどの西洋絵画を中心に、日本の絵画、化粧道具、工芸品など、国内随一のコレクションを形成し、世界的に注目されている美術館。
本展覧会では、その中でも西洋絵画と同様に中核をなす日本洋画コレクションから25点を紹介。岐阜県美術館のコレクションと共に、両館の選りすぐりの作品が一堂に会す。
ポール・セザンヌ《4人の水浴の女たち》 1877-78年 ポーラ美術館蔵
エドヴァルト・ムンク《壺》 1896年 岐阜県美術館蔵
・「洋画」とはなにか。初公開資料などにより洋画誕生の軌跡をたどる
ヨーロッパで誕生した絵画技法のひとつである「油彩画」は、今日ではポピュラーな技法となっているが、日本で描かれた油彩画は「洋画」とよばれ、長らく同じ技法を用いて制作された西洋絵画とは分けて考えられてきた。
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