日本橋・福徳の森の地下に能舞台と茶室を持つレストラン&バー「英遊斎 水戯庵」がリニューアルオープン
IGNITE / 2022年6月14日 20時30分
日本橋室町周辺の鎮守・福徳神社に連なる「福徳の森」。その地下にある、レストラン&バー「英遊斎 水戯庵(えいゆうさい すいぎあん)」は、2020年春からの休業を経て、食事や飲み物などを充実させたうえで、6月10日(金)にリニューアルオープンした。
四季の移ろいを感じる料理と、能舞台や茶室などの空間は、居るだけで和の世界観を体感させてくれそうだ。
アーティスト木村英智氏の考えを反映同店は「日本の季節で文化を遊ぶ」をコンセプトに掲げる。日本には特有の四季の移ろいがあり、それに基づく伝統文化がある。同店は、そうした文化を粋に楽しみながら、時に気持ちが高揚するような体験を提供する。
同店を統括するオーナーの木村英智氏は、自らが創始した「アートアクアリウム」で世界的に活躍するアーティストとして有名だ。
日本の伝統芸能の魅力・楽しみ方を、持続可能性を高めながら継承できる取り組みを続け、その考えは同店が提供する料理や飲み物、店内に設えた能舞台・茶室などに反映されている。
コロナ禍を乗り越えメニューを一新 食事は出汁や膳、器にもこだわる同店で提供する食事は、季節ごとの新鮮な食材と和食の基本となる出汁にこだわり抜いている。
夜のメインコースは、13,200円。能を大成した世阿弥が記した「風姿花伝」をコース名に冠する。
また、先付と御膳・デザートの付いたライトコース「花鏡」6,600円も用意。いなりずし入りの御膳でボリューム感がある。
料理や酒を入れる器は、江戸・明治・大正時代のものを使用。また、普段はテーブル席には使わない美しい膳も使用する。こうした膳の多くは、2017年に350年以上の歴史に幕を閉じた長崎の名料亭「富貴楼(ふうきろう)」から譲り受けたものだ。
茶釜で沸かした湯で入れたお茶と季節ごとのカクテル同店では食事はもとより、茶釜で沸かした湯で丁寧に入れたお茶にも注目したい。抹茶・玉露・緑茶・ほうじ茶・和紅茶やフレーバーティーなどバラエティーも豊かだ。
こうしたお茶で、料理とのペアリングを楽しんだり、ティータイムにはスイーツと一緒に賞味したりと、ゆったりと過ごすのがよいだろう。
また、江戸時代の高級料亭、現代の文化サロンと同様の役割を担うバーラウンジでは、腕利きのバーテンダーによる季節ごとに変わるカクテルや、よりすぐりの日本酒・焼酎・自然派ワイン・ウイスキー・シャンパン・ビールなどがそろう。
能の演目にちなんだ振舞(ふるまい)・猩猩(しょうじょう)、福徳神社にちなんだ芽吹(めぶき)などのストーリー性あふれるオリジナルカクテルもある。
能舞台では毎夜日本舞踊を披露-
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