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哲学者マルクス・ガブリエル氏が4年ぶりに来日。「倫理資本主義の展望」を語る東京講演会を開催

IGNITE / 2023年3月7日 0時45分

哲学者マルクス・ガブリエル氏が4年ぶりに来日。「倫理資本主義の展望」を語る東京講演会を開催

世界中で大きな変化が起こり始めている今だからこそ、資本主義の未来について、哲学者マルクス・ガブリエル氏の言葉を直に聞こう――

5月6日(土)13時よりマルクス・ガブリエル氏が「新時代を読み解く“倫理資本主義”の本質」とその展望を伝える。

もうコロナ前の時代には戻れないから思考せよ!

人間の欲望のための開発が進み、人間同士の競争で地球を破壊し続けてきた現状に対し、2020年に起きたパンデミックは最後の呼びかけだったのかもしれない。今こそ世界は新しいフェーズへ向けて舵を切るときだと、マルクス・ガブリエル氏は世界に警笛を鳴らす。

批評家の多くは、現代の危機感から、「近代化の始まりに資本主義が地球を破壊し始めた」と言う。しかし、むしろ資本主義はある種の脆弱性から人類の解放を約束した。

けっして資本主義システムを弱体化させるのではなく、新しいタイプの経済成長を生み出すという目的のもと、人間のビジネスに倫理的制約をもたらすことによって資本主義のこの概念を再び活性化させることを目指す。

「利益の最大化のみを考えるアメリカ型資本主義」が、世界に広がり様々な問題が発生、貧富の差による格差拡大、社会コミュニティーの希薄化、環境破壊、エネルギー問題、IT技術による仕事の変化、SNS依存などに加え、コロナ感染症の世界的流行に伴う混乱から、ロシア・ウクライナ紛争まで、世界は混沌の時代に突入していると多くの人は言う。

マルクス・ガブリエル氏は、ただ経済の進歩を傍観者として無責任に批判し続けるのではなく、ビジネス、政治、芸術、市民社会といった分野で哲学や人文科学を取り入れることによって、資本主義を改革する必要があると語る。

このような変化の中で、私たちは「どんな生き方、選択をすることが、人の本質的な幸福につながるのか」という倫理的側面に注目が集まっているが、今回の講演会では、これからの未来に向けて、私たちがこれからの資本主義を、どのように活性化させるのか、それはどのような行動論理をもって行っていけばよいのか。

その大きな指針となる「倫理資本主義の展望」について、マルクス・ガブリエル氏が大いに語る。

講演会は、5月6日(土)13時から16時まで開催

基調講演を行うマルクス・ガブリエル氏は、1980年生まれ。史上最年少の29歳で、200年以上の伝統を誇るボン大学の哲学科教授に就任し、国際的に高く評価されているニューリアルズム学派の哲学者だ。

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