美しい万年筆ブランド5つ ― ビジネスマン必見の『定番と限定品』
IGNITE / 2014年9月25日 12時28分
手元にはその人の歴史があらわれる。美しく年を重ねた女性の手には、大きく貫禄のある指輪が似合うもの。男性ならばやはり万年筆だ。筆記具でありながら工芸品の美しさを持つ万年筆は、大人の男の手をとても素敵に彩る。
■モンブラン(ドイツ)
誰もが知っている筆記具の王様。キャップヘッドにはモンブラン山の氷河を表すホワイトスターが、ペン先には標高を表す4810の数字があしらわれている。定番は1924年の発売の「マイスターシュテュック」シリーズ。シリーズ最大にして最も有名なマイスターシュテック149は、貫禄たっぷりの名品だ。
モンブランには歴史や文化に貢献した偉人にトリビュートを捧げるリミテッドエディションが数シリーズあり、毎年の注目の的となっている。2014年の作家シリーズは「ダニエル・デフォー」。ロビンソン・クルーソーにちなんだディテールが随所にちりばめられている。
■ペリカン(ドイツ)
1929年から万年筆をつくり続けているドイツの老舗ブランド。定番は「スーベーレーン」シリーズ。特にM800の人気が高い。
多くの人に馴染みやすい書き味や、サイズやペン先の種類の豊富さから、ただ美しいだけでなく実用の筆記具としての優秀さが際立つ。初心者から愛好家、玄人にいたるまで、いま最も評価を受けている万年筆だ。
限定品ではないが、ペリカンといえばもう一つ外せないのがビッグトレドと呼ばれる「トレドM900」。職人が長い時間をかけて施す細かい彫金はとても美しい。さらに装飾的なだけでなく、重心を繊細に調整する役割を果たしている。
およそ20万円という価格は万年筆としては大変高価であるが、歴史や芸術性、筆記具としての優秀さ、クラシックな貫禄と、特別な1本にふさわしい万年筆だ。
■アウロラ
1919年、イタリアで最初に万年筆を生産したアウロラ。イタリアらしい華やかな美しさとともに、独自の技術を誇り、ペン先まで自社で生産する数少ないメーカーでもある。
定番の1つ「オプティマ」は1930年代のベストセラーを復刻したモデル。丸みを帯びたプロポーションが美しく、カラーバリエーションも印象的。リザーブタンクの存在は出先のインク切れにも心強い。
「ダンテ・インフェルノ」は、イタリアの国民文学である『神曲』で知られる詩人ダンテに寄せてつくられた重厚な雰囲気の限定品。
上記以外にもアウロラの限定品には、イタリアを囲む4つの海、カトリックの教皇、レオナルドダヴィンチなど、イタリアを象徴するようなテーマでつくられているものが多い。
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